ゴルフ&観光 サイパン旅行記

2005年 4月9日〜11日(2泊3日)

脇 輝彦
(昭30年 政経)

成田から僅か3時間のフライトで、練馬稲門会一行30名(うち女性11名) はサイパン国際空港に到着した。
迎えのバスで途中一か所、公園に立寄って、宿泊するホテルハイアットリージェンシーサイパンに着いた。
長袖シャツを半袖に着替え、あわただしく、その日の観光のメインとなるサンセットクルーズに向う。

クルーズでは、生憎、地平線に厚い雲が垂れ込めてい て、荘厳なサンセットにはお目にかかれなかったが、あかね雲は美しく、吹く海風もさわやかで、音楽を聞きながらのディナーはまさに旅の醍醐味であった。

翌日 はゴルフ組と観光組に分れ、観光組14名はワゴン車で午前中は島の南半分の太平洋戦の戦の跡を見て廻った。
午後は島の北半分を観光し、まず島北端のバンザイクリフに行った。

第二次大戦時に米軍に追い詰 められた多くの日本兵や民間人が断崖から海に身を投げた場所である。
あらためてこのような悲劇を二度と繰り返してはならないと切に思った。
タ食はホテ ルのプールサイドでバーベキューパーティーが開かれた。
タ焼けの空が赤く燃え、ムード音楽が流れるなか、観光の話ゴルフの話しに花が咲いた。
やがて満天に星が輝き、星の降るような南国の夜が更けていった。
帰りの日は十二時のホテル出発迄、ゆったりと過ごした。

空港へ向う途中の免税店でしっかりお土産を買い込んで全員元気で成田に帰って来た。
旅行のお世話を して下さったり、ご一緒していただいた方々に心からお礼を申しあげるとともに、この楽しかったサィパンの旅の思いでを大切にしたいと思う。





副会長 冨塚 辰雄(昭38年 政経)

ゴルフ部と旅行部との共催による旅行に、公職を はなれて初めての参加と なりました。
私は観光コース14人の一員として島巡りに加わり、 二日目、午前・午後島内観光コース(南より北)を一台 のワゴン車に15人乗り、正にすし詰状況で狭い凸凹道を走り抜き、終わってみると誰一人としてケガもなく無事走行できたことが不思議なことと思った。

サイパンの歴史は、1521年にマゼランによって発見され、数十年後にスペインが領有を宣言。
日本の委任統治領、 アメリカの国連信託統治領を経て、1981年にアメリカの自治領に移行、現在北マリアナ諸島サイパンとなっている。

60年前日本軍が占領していたサイパン島は米軍にとっては戦略的に大変重要なポイントだったらしい。
島の至るとこ ろに戦車や大砲、沈没戦艦の残骸が転がっていた。
ラストコマンド・ポストは太平洋戦争時日本軍が最後に司令部を置いた場所。
自然の洞窟のくぼみをコンクリートで固めて造られたトーチカには、アメリカ軍の直撃弾によってできた穴があった。
高射砲や戦車が当時(60年前)のまま残っていた。

バンザイクリフは、島最北端の岬で第二次大戦時に、追い詰められた日本人兵や民間人が、米兵の説得にも係わらず、その断崖から80m下の海に身を投じたと いう悲劇の地。
その数は陸海軍将兵43,274名、軍属一般婦女子10,000名と刻印され慰霊碑が建立され、崖の周辺には多くの供養塔が並んでおりました。
二度と繰りかえしてはならない戦争…。
戦争の悲惨さを新ためてこの身で学ぶことができました。
今年は、戦後60年の節目の年、 戦後60年を振り返るにふさわしく、すぱらしい視察となったことを感謝し、幹事の方々に お礼を申し上げます。




石渡 明雄
(昭31年 理工)

サイパン旅行は、4月9日から3日間、ゴルフ組、観光組併せて30名の参加で行われた。
定例の第23回ゴルフ大会は、キングフイッシャー ゴルフリンクスで、16名参加し、競技が行われました。
キングフイッシャーは水色の美しい鳥で日本のカワセミと同種。
当地では幸運の象徴とされており、この鳥をプレー中に間近に見ることが出来感動しました。

気温は28℃、リンクス特有の強い風が吹き、クラブの選択に苦労する始末。しかし この風のため湿度が低く、 気持良くプレーが出来ました。 コースは全ホールから海を望むことが出来、 その郡青の海 は印象的でした。
更に、真っ赤なブーゲンビリアの花や、 椰子の木等が南国の景観をかもし出し、プ レーヤーの目を楽しませてくれた。太平洋の荒波に浸食さ れて出来た勇壮な入江越えのホールもあり、ゴルフの醍醐味をあじわったりもした。

競技の表彰はツアー全員でのタ食の席で行われ、鈴木修夫人が優勝、中島晴喜氏が準優勝、小松袈伴夫人が三位の賞品を手にした。

翌日は8人の希望者で再度ゴルフを楽しんだ。
満開の桜花を見ずに東京を発って、異国でのゴルフとはまさに「花よりゴルフ」
今回の旅行は南国ムード溢れる美しい自然と触れあっての充実した旅でした。
この旅行にお力添え頂いた方々に感謝申し上げますとともにゴルフ総長杯の連続優勝を祈念 します。