2016
第10回 練馬稲門会 ニューイヤーコンサート

2016年2月11日(建国記念の日) 練馬文化センター大ホールは、ベルリン・フィル首席ホルン奏者シュテファン・ドールさんの出演サプライズで、満員の盛況。永久名誉顧問田中雅彦先生の親友ドールさんは、モーツアルトのホルン協奏曲だけのお約束だったのに、リハーサルの時から団員ひとり一人にやさしく指導され、アンコールのラデッキィー行進曲、剣の舞、早稲田の栄光、早稲田大学校歌にまで団員に交じって演奏された。ホルンの妙なる音色を聴かせて頂いただけでなく、世界的な名演奏家にして心暖まるお人柄に触れ、じんとくるこの思いは何時までも心に残ることだろう。

今を去る10年前、練馬稲門会の規約には会の目的が明記されていた。即ち
「会員相互の親睦を図り、併せて練馬区及び早稲田大学の発展に寄与することを目的とする」
だがこの社会貢献活動については会発足以来30年間、際立った実行はなかったという。そこに文化センターからキャンセルの穴埋めに、文化センターを使ってくれないかと荻野会長に打診があり、荻野会長はこれは絶好のチャンスだニューイヤーコンサートをやろうと幹事会に諮った。「クラシックは無理」「唐突だ」「1400席を埋めるのは大変」「やりたい人だけでやればいい」「誰がやるのか」「チケット代が高すぎる」など慎重論が噴出した。

練馬稲門会の会員が居住地の練馬区にも早稲田にも何らかの形で貢献するのは当然のこと、練馬稲門会創立30周年、大学は125周年に何らかの祝意を示し、一方練馬区の緑を取り戻そうとの遠大な計画「葉っぴい基金」への寄付に協賛、区民への周知に役立て稲門会の感謝を形にしたい。荻野会長の10年先を見据えた経営者の確かな目、私財を投じてもやり抜くという覚悟と勇気ある英断によって第1回のコンサートがスタート出来たのである。

第1回目の実行委員長には柳洋子さんが指名され、コンサートのノウハウに未経験者ばかりの中で、如何にして実行に移すことが出来るか懸命の土台作りが始まり、早稲田大学交響楽団、指揮は曽我大介さん、演奏曲目もチャイコフスキーの「白鳥の湖」など馴染みの曲を選定、コンサートの趣旨の徹底を図ったが、中には依然として冷やかな傍観者が多く大幅な赤字となり荻野会長にご迷惑を掛けてしまった。

第2回目の実行委員長は富塚辰雄さん、元練馬区議会議員の人脈経験を活かし外部からの協力者に呼びかけるなどチケット販売実績を上げる他、ニューイヤーコンサートが「葉っぴい基金」に多額の寄付をした実績をもって練馬区後援のお墨付きも頂けた。

第3回目からは小松が担当で、本場ウイーンのニューイヤーコンサートに倣い舞台に生け花を配置、華やかなムードづくりに努める一方、コンサートが回を重ねる度DM発送作業の協力依頼に社会貢献事業との認識が次第に浸透、地元企業経営者の協力も多く、第10回目にしてようやく満員札止めとなり、終演後荻野会長のところには素晴らしかった、感動したと次々感謝の電話が入ったという。

さて、本日の売り上げの中から「葉っぴい基金」への寄付金の目録を前川区長に贈呈する儀式が終わると、第1部ワーグナーの歌劇「タンホイザ-」序曲(パリ版)の演奏となる。指揮者曽我大介さん何時ものように颯爽と指揮台に立たれたとたんタクトが振り下ろされ、まさに大介流のパフオーマンスに聴衆は思わず舞台に釘着けとなった。

曲はホルンとクラリネットによって奏でられ、多種多様なパーカッションによる熱狂的な場面から一転静謐な音楽となって曲が終わる。
歌劇「ローエングリン」よりはローエングリンとエルザ姫の結婚式の場面、第3幕への前奏曲とそれに続く婚礼の合唱で、結婚式の聖堂へ向かう聴きなれた曲だ。
次が冒頭紹介したモーツアルトのホルン協奏曲、ドールさんのホルンにワセオケの団員が共演する、世界的なホルンとはこんなにも素晴らしい音色が出せるのかと聴衆は固唾をのんで聴き入り、団員も緊張で頬を真っ赤にして共演していたようだ。

15分間の休憩後、第2部ドヴォルザークの「新世界より」。荻野会長が予てよりの念願叶いそれもドールさんが団員のホルン奏者と並んで吹いて下さる。全く夢のようなハプニングに聴衆はベルリンフィルを聴いた興奮で、「思わず涙が込み上げて」と何人もの女性がハンカチで目頭を押さえていた。

第11回からは栗原英明さん、田辺攻さんにバトンタッチ よろしくご協力お願い致します。
(小松袈伴)


シュテハン・ドールさん+ワセ・オケの練習風景


お客様の入場風景


練馬区への寄付


練馬区からの感謝状


演奏


シュテハン・ドールさん+ワセ・オケの実演


終演



ご案内

練馬稲門会 会長 荻野隆義
早稲田大学OB・OGの皆様におかれましては公私ともに益々ご活躍のことと お慶び申し上げます。
当会では毎年新年にこのコンサートを開催してまいりまして来年は第10回 を迎えることになりました。
日程につきましては従来は1月に開催してまいりましたが今回は平成28年(2016年)2月11日(木曜日・建国記念の日)になりました。

コンサートの曲目につきましては別掲の通りですが、第二部で演奏 予定のドボルザークの交響曲第九番「新世界より」は馴染み深い旋律が全楽章に散りばめられた名曲であります。とくに第二楽章は技巧派ドボルザークの真髄を垣間見ることが出来るもので、名指揮者曽我大介氏のタクトが楽しみで す。
また第一部では恒例のシュトラウスファミリーのワルツ等を一新、ワーグナーの歌劇タンホイザーとローエングリンの2曲を用意しておりますので、大いに盛り上がるコンサートになるものと思います。

当会では第一回より収益金の一部を「練馬の縁を育む基金(ハッピー基金)」 に寄贈を続けてきております。来年も皆様のご協力により浄財がご用意できれ ばと心より願っております。
最後はこのコンサートにしかない弦楽器による早稲田大学校歌の演奏があります。声高らかに若き日を思い出していただければと存じます。
ぜひご家族、ご友人をお誘いの上ご参加いただきますようお願い申し上げます。


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日時 平成28年(2016年) 2月11日(祝) 16:30 16:15開場 17:00開演
場所 練馬文化センター大ホール (西武池袋線.練馬駅北口下車2分)
住所 練馬区練馬1-17-37  TEL 03-3993-3311


第10回ニューイヤーコンサート曲目解説

ワーグナー / 歌劇「タンホイザー」序曲(パリ版)聴きどころ
ワーグナーは、終生にわたってドイツを舞台とした様々な神話や民話に着想を得た作品を作りましたが、歌劇「タンホイザー」はそうした題材をもとに作曲した最初のものです。
1845年のドレスデンでの初演以来何度か改訂がなされていますが、今回の演奏会では1861年にパリで初演する際に、当時の同地のオペラの慣習に従って、序曲に続けてそれまで存在していなかったバレエのシーンが追加された「パリ版」を取り上げます。
この版が演奏会で取り上げられることは非常に稀ですが、ワーグナー特有の高揚感に満ちた旋律や、多様な打楽器を用いたエキゾチックなバッカナール、愛の神ヴィーナスの住む洞窟を表す※静謐な音楽など、豊かに表情を変える色彩感にあふれた名曲です。

 ※静謐(セイヒツ)…「静かで落ち着いていること」また「そのさまを表す」

ワーグナー / 歌劇「ローエングリン」より 第3幕への前奏曲 − 婚礼の合唱 – 第2幕終曲 聴きどころ
歌劇「ローエングリン」は、前作の「タンホイザー」同様に中世ドイツの伝説をもととしており、“聖杯”(キリストが最後の晩餐の際に使ったとされる杯)を守護する騎士ローエングリンと、アントワープの領主の姉エルザ姫との悲恋を描いたオペラで、初演から現在に至るまで、ワーグナーの作品でも屈指の人気を誇る楽曲です。この演奏会ではその中から、管弦楽曲として単独で演奏されることも多い第3幕への前奏曲と、日本では結婚式の音楽として有名な婚礼の合唱、そして劇中では婚礼の行列が大聖堂へと向かう場面で流れる、壮麗な第2幕の終曲を抜粋して演奏いたします。

ドヴォルザーク / 交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」 聴きどころ
ドヴォルザークの代表作である「新世界」交響曲は、主にドイツ語圏を中心に活躍していた作曲者が音楽学校の校長就任の依頼を受けて、当時のヨーロッパから見て文字通り「新世界」であったアメリカに渡った際に作られたもので、ニューヨーク・フィルハーモニックによってカーネギーホールで行われた1893年の初演では大成功を収めました。
この曲にはドヴォルザークの持ち味である美しく親しみやすい旋律が各所に溢れていますが、これらにはアメリカの民謡や黒人霊歌からの影響も指摘されています。
日本においては第2楽章の第1主題に歌詞を付した「家路」の題名の歌謡曲の元となった曲として広く知れ渡っており、クラシック音楽を代表する楽曲として多くの人々に親しまれています。
(解説: 早稲田大学交響楽団 オーボエ4年 宇都宮大輝)

「新世界より」の解説追補
841年、現在のチェコに生まれたドヴォルザークは、同地の民謡などを素材とした作品を数多く世に送り出し、チェコ国民楽派の開祖として、現在においても大変な人気を誇る作曲家です。
肉屋兼旅籠屋の息子として生まれ育った彼は、幼い頃から音楽的素養を示していましたが、経済的安定を求める父は音楽家の道へ進むことに反対し、伯父や通っていた学校の校長のとりなしによって、ようやく本格的な音楽教育を受けることができました。
転機となったのは1877年にオーストリア政府の奨学金の審査を受けるために提出した作品が、ドイツ・ロマン派の大家であるヨハネス・ブラームスの目に留まって激賞され、個人的な知遇を得たことです。ブラームス自身も「ハンガリー舞曲集」など、民族的な音楽を素材とした曲を創り上げており、以降ドヴォルザークの良き理解者となりました。
その後、主にドイツ語圏の国々やイギリスで特に大きな人気を手にしたドヴォルザークに、アメリカから音楽学校の校長就任の依頼が届きます。名声を勝ち得た後もチェコに留まってい
841年、現在のチェコに生まれたドヴォルザークは、同地の民謡などを素材とした作品を数多く世に送り出し、チェコ国民楽派の開祖として、現在においても大変な人気を誇る作曲家です。
肉屋兼旅籠屋の息子として生まれ育った彼は、幼い頃から音楽的素養を示していましたが、経済的安定を求める父は音楽家の道へ進むことに反対し、伯父や通っていた学校の校長のとりなしによって、ようやく本格的な音楽教育を受けることができました。
転機となったのは1877年にオーストリア政府の奨学金の審査を受けるために提出した作品が、ドイツ・ロマン派の大家であるヨハネス・ブラームスの目に留まって激賞され、個人的な知遇を得たことです。ブラームス自身も「ハンガリー舞曲集」など、民族的な音楽を素材とした曲を創り上げており、以降ドヴォルザークの良き理解者となりました。
その後、主にドイツ語圏の国々やイギリスで特に大きな人気を手にしたドヴォルザークに、アメリカから音楽学校の校長就任の依頼が届きます。名声を勝ち得た後もチェコに留まっていた彼は大いに逡巡しますが、周囲からの勧めもあって、アメリカへと渡っていきました。
ニューヨークへ到着し教職に就いたドヴォルザークは、教師としては弟子たちにかなり厳しい教え方をしていたようですが、一方で弟子からも影響を受け、自らの音楽作りの新たな糧としていました。特に彼の学生の中の1人であった黒人の学生が歌う黒人霊歌には大きな興味を惹かれた様子であり、彼らがどの様にその曲を歌うのか熱心に訊ねていたといいます。そのように充実した生活をしている中、ドヴォルザークは弟子からの誘いを受けて、同郷のチェコからの移民の集まるスピルヴィルという地で休暇を過ごします。懐かしいチェコ語に触れるなどして創作意欲を刺激されたドヴォルザークは、同地で彼の代表作となる交響曲第9番「新世界より」を作曲しました。
初演はニューヨーク・フィルハーモニックによってカーネギーホールで行われましたが、たちまちのうちに大評判となり、終演後の喝采の様子をドヴォルザーク自身も手紙の中で興奮気味に語っています。
当時から黒人霊歌との類似を指摘されており、抑圧された環境下に置かれていた黒人の人々にとって、一級の芸術として自らの歌が認められたことは、アメリカ社会に風穴をあけるものと色めき立ちましたが、ドヴォルザーク自身は影響を受けたことは認めつつも、これらをそのまま流用したのではなく、故郷チェコの音楽も折り混ぜながら「アメリカ的な」精神で書いたと語っています。
同曲は、ブラームスが「ドヴォルザークのゴミ箱を漁れば交響曲が一曲書ける」と羨んだ、彼の持ち味である美しく親しみやすい旋律に溢れており、特に第2楽章の第1主題はは日本語の歌詞を付されて「家路」の題名で広く知れ渡るなど、クラシック音楽を代表する楽曲として広く親しまれています。
(2/5 富永遥香)

                                       


 


2015
平成27年 第9回 練馬稲門会 ニューイヤーコンサート

ご報告

練馬稲門会NEW YEAR’S CONCERT 2015

2015年1月17日
谷川 亘

練馬稲門会NEW YEAR’S CONCERT 2015は、1月17日、練馬文化センター大ホールにて厳粛かつ盛大に繰り広げられました。
数えて九度。練稲年中行事の一つ、いつもの時期にいつもの会場、常連ワセオケ名演奏・・・。
大袈裟かもしれませんが、世界の年明けはウィーンフィルのニューイヤーコンサート。そして、練馬のそれはワセオケが告げる。
練馬稲門会荻野会長を総指揮官として、小松実行委員長の下、練馬稲門会定例行事の枠を超えて、今や、練馬の初春のご挨拶代わりになった感すらいたします。
このコンサートは、年輪を重ねる度に“継続的改善”が計られてスパイラルアップ。回を重ねるごとに練馬の地に根を下ろしたと言ったら自画自賛に過ぎるのでしょうか?

ワセオケって?
アマチュアオーケストラでありながら、中でもワセオケは燦然と輝く垂涎の的。
アマ・オケ“ご同業”の、音大出で東京Sフィル2ndV首席の愚妹に聞いてみたら、即座に「アマ・オケの希望の星☆☆」、と、自嘲気味に言ってのけました。
大学交響楽団の頂点に立ち、地方のアマ・オケから見ても一目も二目も置く存在であり、超高度の技量なくして演奏不可能なチャイコフスキーVコンチェルトにしても、無窮動でもワルツでも何でもあれ!!独奏者は勿論、楽員全員が“弾ける”。しかも、変幻自在。いとも簡単に、小憎らしいほどに“弾いてのける”。
それでいて、時に、熱情込めて、時に「美しく青きドナウ」の流れに似て・・・。
「栴檀は双葉より芳し」。幼少の砌から英才教育を受けて音楽力豊富な上に頭脳明晰。学業と音楽の二つの“ガクの道”を、同時並行的に熟せる、秀才集団であると聞き及んでおります。
本日の演奏会で、いみじくもこれらが詳らかになったのです。
それにしても、あっという間の2時間でした。










ご案内

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日時 平成27年(2015年) 1月17日(土) 16:30開場 17:00開演
場所 練馬文化センター大ホール (西武池袋線.練馬駅北口下車2分)
住所 練馬区練馬1-17-37  TEL 03-3993-3311

第9回ニューイヤーコンサート演奏曲目

第1部
チャイコフスキー:スラヴ行進曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調第1楽章
ヴァイオリン:佐藤駿亮(文学部2年)
ドヴォルザーク: スラヴ舞曲第1番 ハ長調
休憩

第2部
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ダヴィッド:トロンボーン小協奏曲 変ホ長調
R・シュトラウス:「薔薇の騎士」ワルツ集
J・シュトラウス:「ピチカート・ポルカ」
J・シュトラウス:「常動曲」※
J・シュトラウス: 円舞曲 「美しく青きドナウ」

アンコール
J・シュトラウス:円舞曲 「春の声」
J・シュトラウス:「ラデッキー行進曲」
早稲田大学校歌:「都の西北」2番まで


演奏曲目の解説

チャイコフスキー / スラヴ行進曲 作品31
1876年6月、オスマン帝国軍によってセルビアのスラヴ人が虐殺されるという事件が起きました。同じスラヴ人の同胞の悲劇を聴き愛国心に駆られたチャイコフスキーはわずか5日でこの曲を作り上げ、初演は熱狂的な大成功となりました。

チャイコフスキー / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
現在でこそチャイコフスキーの作品の中でも最も人気の高い楽曲の一つですが、完成したこの曲を献呈するつもりであったロシア随一のヴァイオリニスト、レオポルド・アウアーからは「演奏不可能」の烙印を押されてしまい、初演地のウィーンでも冷ややかに受け止められるなど、当初は決して好評とは言い難い反応でした。
しかしながら、初演時にソリストを担当したアドルフ・ブロツキーがこの曲を取り上げ続けたことにより、この曲の真価が少しずつ認められていきました。チャイコフスキーは後に感謝の意を込めて、この曲をブロツキーに献呈しています。

ドヴォルザーク / スラヴ舞曲集第1集 作品46 より 第1番 ハ長調
この曲はドヴォルザークの才能を高く評価し、交流のあったドイツの大作曲家、ヨハネス・ブラームスの作品である「ハンガリー舞曲集」の成功を受けた出版社が、ドヴォルザークにも同じような舞曲集を作って欲しいとの要望を受けて作曲されました。元はピアノ連弾用の作品でしたが、後に作曲者自身によって管弦楽用に編曲され、現在まで演奏され続けています。

ウェーバー / 歌劇「オイリアンテ」序曲
クラシック音楽におけるロマン派の開祖としてその名を残すカール・マリア・フォン・ウェーバーが1823年に作曲したオペラの序曲です。オペラ内で歌われる旋律を組み合わせて構成されており、オペラの魅力が凝縮されていると言っても過言ではないでしょう。

ダヴィッド / トロンボーンとオーケストラのための小協奏曲
世界最古のオーケストラの一つと言われるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターを務め、シューマンメンデルスゾーンとも親交のあったフェルディナンド・ダヴィッドが同僚のトロンボーン奏者のために書いた作品です。教会音楽で重用され、「神の楽器」とよばれるトロンボーンの勇壮かつ輝かしいサウンドを堪能出来る作品です。

R.シュトラウス / 楽劇「薔薇の騎士」より ワルツ
ドイツ・ロマン派最後の大作曲家リヒャルト・シュトラウスの代表作の1つである楽劇「薔薇の騎士」。全編に渡って演奏されるきらびやかな旋律は、初演から現在まで世界中の聴衆に愛されてきました。今回はその中でも特に人気の高いワルツの数々をハイライトとしてお届けいたします。

J.シュトラウスⅡ世,ヨーゼフ・シュトラウス / ピッツィカート・ポルカ
19世紀中期のウィーンを席巻する人気作曲家であったシュトラウス兄弟。彼らが合同で作り上げたのがこのピッツィカート・ポルカです。ヴァイオリンを指でつま弾く「ピッツィカート」という奏法で全編が構成されており、その特有の音色を活かしたかわいらしい作品です。

J.シュトラウスⅡ世 / ※常動曲
ユニークな曲の終わりを持つ、ヨハン・シュトラウスのポルカです。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでもたびたび演奏される人気曲です。

J.シュトラウスⅡ世 / 美しき青きドナウ
「ワルツ王」とうたわれたヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツの中でも、最も有名かつ人気の高いワルツです。隣国プロイセンとの戦争に敗れ、意気消沈するオーストリア国民を励ますべく作られた、華麗かつ優雅なワルツです。

※常動曲(じょうどうきょく、ラテン語でperpetuum mobile)
作品257はヨハン・シュトラウス2世が作曲した管弦楽曲。「無窮動」
(むきゅうどう)とも称され、ニューイヤーコンサートで多く演奏される作品。
始めから終りまで速い動きの同一音型が休みなく続く楽曲「常に動いているように」と指示している通り何回でも繰り返し演奏出来るように作られた作品で、1861年4月4日にウイーンで初演され、当時はあまり好評ではなかったが、現在はコンサートにおける「小粋なアンコール曲」として親しまれ有名になっている。
スコアの最後に「あとはご自由に」と書かれフェイドアウトする演奏や、最初から繰り返す演奏、指揮者が「あとはこの繰り返しです」と聴衆に語りかけて終わる演奏が一般的です。
音楽番組「オーケストラがやって来た」のテーマ曲として広く知られ、また「音楽の冗談」という副題を持っており、シュトラウス2世の遊び心が込められた小さな佳作である。




早稲田大学交響楽団による第9回ニューイヤーコンサ一トヘのお誘い
早稲田大学校友会会員・練馬稲門会会員各位
会長荻野隆義

早稲田大学OB・OGの皆様におかれましては公私ともに益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。
当会では毎年1月第3土曜目にこのコンサートを開催して来てまいりまして来年は第9回を迎えることになりました。
コンサートの曲目はご案内の通りですが、第一部で演奏予定のチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲は二年生の新鋭、佐藤駿亮君が素晴らしい演奏を披露することになっています。また第二部のヨハン・シュトラウスの「常動曲」は名指揮者曽我大介氏がどのような演奏を聴かせてくれるのか、楽しみなところです。
当会では第一回からその収益金の一部を練馬区が区内の緑化率30%を目指して推進しております「緑を育む基金(ハッピー基金)」に寄付を続けてきております。来年も皆様のご協カにより浄財がご用意できればと心より願っております。
毎年恒例となっておりますコンサートの量終で演奏される早稲田大学校歌は学生時代を彷彿とさせるものがあります。早稲田に学んで良かったと思うひとときになるものと確信しております。
ぜひご家族、ご友人をお誘いの上ご参加いただけれぱ幸甚に存じます。


ニューイヤーコンサート開催に一層のご協力を
実行委員長 荻野隆義

練馬稲門会運営につきましては、日頃より皆さまのご協力を頂き大変感謝しております。
来年の第9回目ニューイヤーコンサートを目前に、諸準備が着々と進められておりますが、この催しは単なる趣味のコンサートではなく、いまや練馬稲門会事業の重要な柱となっております。
ご存じのように練馬稲門会の規約には次のように定めています

第2条 会員相互の親睦を図り、併せて練馬区及び早稲田大学の発展に寄与する事を目的とする
第3条 この目的を達成するため、次の事業を行う
(1)会員相互の親睦及び啓発を図るための事業
(2)地域社会の発展に寄与するための事業

この規約に則り、目的達成のためコンサートの開催に全員一丸となって努力し、コンサートの収益金の中から、練馬区を緑豊かな街にする「緑のハッピー基金」に毎回寄付を続けて来ました。
これは練馬稲門会にとって他に替え難く、見返りなど期待しない崇高な目的達成のための社会貢献事業であり、併せて早稲田大学の発展に寄与する重要な事業として、一致協力一人の傍観者もあってはならないと考えます。
勿論如何なる場合でもリスクの無い社会貢献事業などあり得ませんし、人的経済的犠牲があってこそ、胸を張っての社会貢献事業と言えるのではないでしょうか。
練馬稲門会役員の皆様にとって夫々のお立場、夫々のお考えはあっても、このコンサートが練馬稲門会の目的に叶った大切な事業だとご理解頂き、チケットのDM発送作業に始まる販売促進策に、是非とも一致してのご協力により最高の成果を挙げて頂きたくお願いする次第であります。

役割分担について(別画面)
案内状発送作業完了の御礼(別画面)

                                       


 


2014
平成26年 第8回 練馬稲門会 ニューイヤーコンサート
1月18日(土)
ご報告


早稲田大学交響楽団について

早稲田大学交響楽団は、「ワセオケ」の愛称で親しまれる早稲田大学公認オーケストラで、早稲田大学の学部生約350名が所属しています。年4~5回の主催公演や、入学式・卒業式をはじめとする大学公式行事における演奏を主な活動としています。2013年に創立100周年を迎えた当楽団は、昨年度、楽団の歴史をたどる「早稲田大学交響楽団創立100周年記念演奏会」(全5回)を開催いたしました。
海外公演は、1978年の第5回国際青少年オーケストラ大会(通称カラヤン・コンクール)での優勝以来13回を数えます。2012年に行われた当楽団第13回海外公演「ヨーロッパツアー2012」においては、ドイツ、オーストリアの12都市を巡り、各地で好評を博しました。なかでも3月11日のベルリン公演は、2009年に続き、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のインターネット放送「デジタル・コンサートホール」にて全世界に生中継されました。また、1986年はドイチェ・グラモフォンから、2009年および2012年はユニバーサル・ミュージックから、ベルリン公演を収めたCDがそれぞれ発売されています。2013年7月には、ユニバーサル・ミュージックより、「ヨーロッパツアー2012」のベルリン公演を収めたBlu-rayディスクが発売となりました。これらの活動は、テレビや新聞、音楽雑誌などに多数取り上げられています。
世界的に有名な指揮者の故ヘルベルト・フォン・カラヤン氏には、1978年のカラヤン・コンクールにおける当楽団の優勝以来、様々な形でお力添えをいただき、1979年には大隈講堂において公開リハーサルを指揮していただきました。カラヤン氏生誕100年にあたる2008年には、カラヤン氏と当楽団の共演の地である大隈講堂での記念演奏会を開催いたしました。
共演者も多岐にわたり、2011年ll月にはシュテファン・ドール氏(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席ホルン奏者)とR.シュトラウス/ホルン協奏曲第1番で、2013年3月にはミクローシュ・ペレー二氏とR.シュトラウス/交響詩「ドン・キホーテ」でそれぞれ共演いたしました。また、2013年11月には、サイモン・ラトル氏(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者・芸術監督)の指揮により、ブルックナー/交響曲第7番のリハーサルをしていただきました。
これらの活動の成果に対し、早稲田大学より小野梓記念芸術賞を3度受賞しています。
[パンフレットより抜粋]



早稲田大学総長挨拶 鎌田薫
本日、第8回となる「練馬稲門会New Year's Concert 2014」が開催されますことを、心よりお祝い申し上げます。この舞台のために様々な形でご支援、ご協力をいただきました練馬稲門会の皆様に、厚く御礼申し上げます、
「ワセオケ」の愛称で親しまれている早稲田大学交響楽団は、早稲田大学の公認オーケストラとして、入学式・卒業式といった学内の公式行事においても欠かすことのできない重要な存在となっています。
現在、早稲田大学の学部生約350名から構成されており、わが国随一の学生オーケストラと高く評価されています。また、1978年の第5回国際青少年オーケストラ大会(通称カラヤン・コンクール)優勝を契機として、13回におよぶ海外演奏旅行を行っています。様々な分野でグローバルな活躍を求められる現代において、団員諸君は世界を舞台に大いに活躍して参りました。そしてこのたび、練馬稲門会のご協力を得て、地域の皆様に早稲田発・世界レベルの音楽をお届けできることは、早稲田大学としても大いに誇りにするところであります。改めまして、開催にご尽力くださいました全ての関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
本演奏会は、早稲田大学の校友でもある寺岡清高氏を指揮者に迎えて行われます。本日まで、楽団員は観客の皆様と感動を共有するため、厳しい練習に励んで参りました。2012年度には楽団創立100周年を記念した演奏会を成功裡に終え、団員の意識調和は新たなステップへと進み、玲瓏とした響きを織り成すようになっております。ご来場の皆様におかれましては、演奏を心ゆくまでご堪能いただき、新春にふさわしい、心やすらぐひとときをお過ごしいただければ幸いです。
最後になりましたが、練馬稲門会の益々のご発展と、会員の皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げるとともに、今後とも早稲田大学に温かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
[パンフレットより抜粋]


練馬区長挨拶 志村豊志郎
清々しい新春を迎え、練馬稲門会ニューイヤーコンサートが、本年も盛大に開催されますことを心からお慶び申しあげます。
早稲田大学交響楽団は1913年、大正2年の創立以来、日本各地で定期演奏会を重ねてこられました。昨年は、創立100周年を記念した演奏会も行われたと伺っております。また、これまでにドイツやオーストリアなど16か国75都市において143回もの演奏を行うなど海外でも目覚ましい活躍をされております。毎年メンバーが入れ替わり、しかも音楽を専攻しない若い学生で構成されている楽団が、このように見事な実績を残されておりますことに、「ワセオケ」の一世紀の歴史と伝統の力を感じます。国内外で非常に高い評価を得ている早稲田大学交響楽団が、本年も練馬文化センターで公演されることを、71万区民を代表して歓迎いたします。
本日は、指揮者に寺岡清高氏を迎え、ベートーヴェンやヨハン・シュトラウスⅡ世などの名曲の数々を演奏されます。輝かしい実績を残されているその実わが遺憾なく発揮され、観客の皆さまの心に響く素晴らしいコンサートとなりますことを期待しております。
また、このコンサートを主催される練馬稲門会におかれましては、発足以来、地域に根ざした活動に取り組まれ、その一環として、本公演を通じて練馬区の文化振興にご協力いただいております。さらに、本年もコンサートの収益金を、練馬区みどりを育む葉っぴい基金」へご寄付いただけることになり、心から敬意を表し、深く感謝申し上げげます。
結びにあたりまして、練馬稲門会ならびに早稲田大学交響楽団の一層のこ発展と、ご来
場の皆さまのますますのご健勝を祈念いたしまして、ご挨拶といたします。
[パンフレットより抜粋]


早稲田大学交響楽団会長挨拶 八巻和彦
第8回練馬稲門会主催の「New Year's Concert 2014」にようこそお越しくださいました。
2014年幕開けの演奏会を皆様と共に開催することができますことを、大変に嬉しく、また、ありがたく存じております。この演奏会も、今回で8回目となり、早稲田大学交響楽団にとりましても、すでに新年の恒例行事になっていると申しても過言ではありません。御招聰くださった練馬稲門会の荻野隆義会長をはじめとする先輩方に心より御礼申し上げます。
さて、早稲田大学交響楽団(ワセオケ)は、学内で唯一、早稲田大学の学部生のみで構成されるオーケストラであり、卒業式や入学式などの早稲田大学の公式な式典での奏楽を担当してきています。その伝統は長く、今年度に創立101年目を迎えています.さらに、その演奏水準の高さと規模の大きさも、ワセオケの誇りとするところてす。これまでに、ヨーロッパを中心として13回にわたる海外公演を行ってきており、毎回、行く先々で、絶賛を博してきています。
また、ワセオケの演奏活動の素晴らしさに魅了されて、毎年多くの学生が入団を希望しますが、学生本人の意欲を尊重する伝統をもつワセオケは、いっさいのオーディションをすることなく、ただ日頃の練習の現場をしっかりと見学した上で入団を決めてもらうようにしています。そして今年度の総団員数は、何と約350名となっています。早稲田大学の中で最大の部員を要する学生団体と申して過言ではありません。
本日、指揮棒を振ってくださるのは寺岡清高先生です。早稲田た学の校友でもあられる寺岡先生には長年にわたりワセオケのご指導をお願いしておりますか、昨年の「New Year's Concert 2013」でも指揮棒を振っていただきましたので、ご記憶の方も多いことと存じます。寺岡先生には、さらに3月3日(月)に開催される第194回定期演奏会においても指揮をお願いすることになっています。
本日の曲目は、今年度、ワセオケが自らの新たな世紀に歩みだすための基礎を固めるべく力を入れて練習に励んできたベートーヴェンの「レオノーレ序曲第3番」ならびに交響曲第5番「運命」に加え、新年にふさわしく明るく楽しい曲目として、ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲のワルツならびにポルカの数々を演奏致します。
では、本日の演奏会を心ゆくまでお楽しみください。
[パンフレットより抜粋]


指揮:寺岡清高
早稲田大学第一文学部卒業。桐朋学園大学を経て1992年よりウィーン国立音楽大学指揮科に入学、指揮を高階正光、カール・エステルライヒャ、ウロシュ・ラーヨヴィッチ、湯浅勇治の各氏に師事。1997年イタリア・シエナのキジアーナ音楽院より指揮科最優秀受講生に贈られる「フランコ・フェラーラ大賞」を授与され、1年間ジャンルイジ・ジェルメッティ氏のアシスタントとしてロンドン・コヴェントガーアン、ミュンヘン・フィル、ローマ・サンタチェチーリア管等に同行し研鐙を重ねる。
また、2001年より1年半にわたりイタリア・フィエーゾレ音楽院においてカルロ・マリア・ジュリー二氏より定期的に指導を受けた他、2000年以降ヨルマ・パヌラ、ネーメ・ヤルヴィ両氏の下で研鑛を積む。
2000年ミトロプーロス国際指揮者コンクール優勝。これまでにヴェニスのフェニーチェ歌劇場管弦楽団、サンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、オランダ放送管弦楽団、モスクワ室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団を始め、イタリアを中心にヨーロッパ各国のオーケストラへ客演。日本に於いては2001年に大阪交響楽団(旧大阪シンフォニカー交響楽団)を指揮してデビュー。これまでに札幌交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、九州交響楽団等を指揮している。近年はイタリア・パドヴァ管弦楽団、フランス国立ロワール交響楽団、ブラジル・ボルトアレグレ交響楽団、イギリス室内管弦楽団等に客演。大阪交響楽団とは、2004年1月の正指揮者就任以来緊密な関係を続けている。2011年4月、同楽団常任指揮者に就任。ウィーン在住。
[パンフレットより抜粋]



独奏ヴァイオリン:清水貴則
4歳よりヴァイオリンを始め、これまでに詫先勝氏、神山みどり氏に師事。現在は日高毅氏に師事、また、2000年に草津国際音楽アカデミーマスタークラスにて元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団第一コンサートマスターのウェルナー・ピンク氏に、2001,2003年には軽井沢にて篠崎功子氏に薫陶を受ける。
「第3回万里の長城杯国際音楽コンクール」全国大会小学校の部審査員特別賞を受賞、第11回「日本クラシック音楽コンクール」全国大会入選、第12回同コンクール全国大会で審査員特別賞を受賞、第14回同コンクールでは東京地区本選で優秀賞を受賞し全国大会入選、第17回同コンクール全国大会入選。群馬県立太田高等学校を卒業し、早稲田大学社会科学部4年在学中。
[パンフレットより抜粋]






満席でとても盛況でした!!! 
曲目もポピュラーで満員の観客が満足して聞きいっていました。(岡田吉郎)



ご案内
日時 平成26年(2014年) 1月18日(土) 16:30開場 17:00開演
場所 練馬文化センター大ホール(西武池袋線..練馬駅北口下車2分)
住所 練馬区練馬1-17-37
TEL 03-3993-3311

【お申し込み】
チケットは2種類です
指定席 3,500円 1階と2階の前方 1056席
自由席 2,000円 2階の後方 340席

予約申込先 練馬稲門会事務局 担当 菅野(スガノ)
ご氏名・ご住所・連絡先・チケットの種類・枚数をメールまたはFAXでご連絡をお願いします。
お申し込み頂いた方には、折り返し、チケットの送付と振込先の通知をいたしますので、後日ご送金お願い申し上げます。

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曲目の解説

レオノーレ序曲第3番
ベートーヴェン(1770~1827)
レオノーレ序曲第3番はベートーヴェンのただ一つのオペラ『フィデリオ』のために書かれた4つの序曲のうちのひとつです。1806年に作曲され、最も傑出したものとしてしばしば単独で演奏されます。この序曲は音楽的に濃密に出来ているために、その後実用的で軽い序曲(現在『レオノーレ序曲第1番』また『フィデリオ序曲』として知られる2曲)が作られることとなりました。その後1904年にマーラーが第2幕第2場のまえに演奏し、徐々にこのやり方は浸透していったが現在でも賛否両論があります。「レオノーレ」とはこのオペラの主人公たる女性の名で、この女性が「フィデリオ」という名で男装して監獄に潜入し、政治犯としてとらえられている夫フロレスタンを救出するというのが物語の筋です。

交響曲第5番 ハ短調
ベートーヴェン(1770~1827)
「運命」というあまりにも有名な俗称で呼ばれるこの交響曲は、1807 年から翌年にかけ、第6 番「田園」と並行して作曲されました。初演こそ失敗に終わったが、後世の作曲家に多大なる影響を及ぼしました。たとえば「運命が戸を叩く」と表現される「ジャジャジャジャーン」の主題です。この作品の影響で、ヴェルディの「運命の力」やファリャの「三角帽子」などにみられるように、この音型は「運命」を表す全世界共通のモチーフとなっていきました。そして全曲を通しての「闇から光へ」という単純明快でありながらドラマティックな物語展開は、ブラームスやチャイコフスキーの交響曲、そしてリストの交響詩の発案に大きな影響を与えたのです。

鍛冶屋のポルカ 作品269
ヨーゼフ・シュトラウス(1827~1870)
ヨーゼフ・シュトラウスはヨハンⅠ世の二男であり、ヨハンⅡ世の弟です。当初音楽家になる気はなく、工芸学校で学んだ後、工業技師として働いていたが、兄のヨハンⅡ世が体調を崩し代理として指揮をしたのをきっかけに転向、作曲と指揮で優れた業績を遺しました。
とある金庫メーカーが二万個製造記念に花火大会を催そうと依頼したのが作曲の契機。金庫作りは鍛冶屋の仕事、そして鍛冶屋も花火大会もドイツ語では同じ“Feuerfest”であり、遊び心と意趣に満ちたこの曲は、鉄床を用いるというアイディアにより、彼のポルカの中で最も人気のあるものとなりました。

ポルカ「狩りにて」作品373
ヨハン・シュトラウスⅡ世(1825~1899)
この曲は自身のオペレッタ「ウィーンのカリオストロ」の中の「おお、わたしの駿馬よ」という歌を素材としたものです。軽快に馬が疾走する様子に始まり、森の中で小動物や小鳥と出会う。金管楽器が狩りの始まりを告げるファンファーレを鳴らすと、馬を鞭打つ音、狩りで用いられる鉄砲の音も聴こえてくる。簡潔なつくりではありますが、活き活きとした楽しげな狩りの様子が見事に描かれており、当時50歳を迎えた「ワルツ王」の見事な手腕を聴いてとることができます。

ポルカ・シュネル「雷鳴と稲妻」作品324
ヨハン・シュトラウスⅡ世(1825~1899)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでも度々演奏される、非常に人気のある曲です。遠い雷のゴロゴロというとどろきは大太鼓で表され、電光はシンバルの鋭い響きで表現されています。とはいえ曲中に恐ろしげな部分や不安にさせるようなところはなく、スリルがありながらも明るく爽快な調子です。

歌劇「ばらの騎士」より抜粋
リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)
歌劇「ばらの騎士」はマーラー没年1911年の1月26日にドレスデン宮廷歌劇場で初演されました。台本は、シュトラウスと全部で6作のオペラを完成させる事になるドイツの文豪ホフマンスタールです。今回はこの歌劇の中から有名なワルツを抜粋して演奏します。

皇帝円舞曲
ヨハン・シュトラウスⅡ世(1825~1899)
作曲者の代表作として名高い、時のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がドイツ帝国皇帝ヴィルヘルム2世を表敬訪問した際、作曲されたウインナ・ワルツ。当初両国の同盟の象徴として「手に手をとって」という題名を付されましたが、出版の段階で「皇帝円舞曲」に改められ、現在に至るまでこの名で親しまれています。

美しく青きドナウ
ヨハン・シュトラウスⅡ世(1825~1899)
この作品は、ヨハン・シュトラウスⅡ世によって1867年に作曲されたワルツです。本作は非常に有名であり、作曲者の、そしてウィンナ・ワルツの代名詞的な曲として幅広く親しまれています。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって行われるニューイヤーコンサートのアンコールの定番曲でもあり、序奏部のトレモロを少しだけ演奏すると拍手によって一旦打ち切られ、指揮者や団員の新年の挨拶が続くという習慣があります。シュトラウスと親交のあったヨハネス・ブラームスは、シュトラウスの娘にサインを求められたとき、この曲のひとフレーズを五線に記し、「残念ながら、ヨハネス・ブラームスの作品にあらず」と書き添えたという逸話が残っています。

                                       


 


2013
平成25年 第7回ニューイヤーコンサートのご報告

早稲田大学交響楽団第7回「ニューイヤーコンサート」に集いて

「練馬稲門会」も随分と「粋」(いき)な企画をする。それも7回目で、早稲田大学交響楽団の「ニューイヤーコンサート」はすっかりお馴染となった。新春の華やいだ雰囲気がいい。音楽には全く門外漢の私に「何か書け」と言う先輩からの指示。断り切れずに恥をかくはめになった。

前から気になっていたのは「指揮者」の動きと、「演奏者」のかかわりだった。何時も後ろから見る他ないのだが、かつてサントリーホールでロシアのヴァレリー・ゲルギエフの指揮を見たことがある。曲もオーケストラの名前も忘れたが、御存じのとおりサントリーホールは、両サイドの一部に、指揮者の顔を見ることが出来る席がある。たまたまその席でゲルギエフと相対する機会があった。その時彼は「指揮棒」を持っておらず、素手だった。

そう言えば小澤征爾さんも素手のときが多かった。「指揮棒」は、フレーズの頭を指示してリズムを明確にするためだと言う。「奏者」は確かに出だしの瞬間を「指揮棒」で知るのだろうが、今回の「ニューイヤーコンサート」では、たまたま一番前の席で指揮者の横顔と奏者を真近に見た。指揮者が「指揮棒」を振り下ろす瞬間と、バィオリンの弾き始めにある種の「間」があった。「間」の存在が確かに「指揮」、つまり「演出」があるのだろうと思わせた。楽譜があり、指揮者も奏者も楽譜を見る。「指揮者によって違う」と言う疑問があった。

東京芸大でデザインを学ぶ学生と話したことがある。「指揮者は鏡の前で恍惚とした顔で手足を振っていた」と言う。そうだ「演技かも知れない」と思った。何事につけ多数の人を指揮するには、演技が必要なのだと思った。指揮者の曲に対する思いを伝えるには何処かで「オーラ」を発しなければならないのだろう。その「オーラ」を出す練習があるはずだ。

今回も、指揮者が奏者に見せる顔はやや優しさが先立っていた。奏者がアマチュアの学生であることもあって、厳しさがなかった。ゲルギエフの指揮は素手で奏者を威圧するような気配があった。楽譜をどう読むかは、恐らく誰も教えないのだろう。楽譜は「型」であり、その「型」を何百回、何千回繰り返すことで、いつかは「型」を越える時を迎えるのだろう。

私事で恐縮だが英信流居合を学んでいる。勿論「型」だが、基本は簡単で「横一刀」。正面の敵を正座から抜きつけて切る」。ただそれだけである。その型をもう何年もやっている。過去に2回ほど「斬れた」と言う一瞬があった。恐らく、指揮者も「私の曲だ」と思う一瞬があるに違いないと思った。

これも昔話だが、ブルガリアの「ソフィア少年少女合唱団」の東京演奏会にかかわったことがある。その時に指揮者が開演1時間前に「指揮棒を忘れてきた」と言いだした。指揮棒などなしでやれと言いたかったが「どうしても要る」と言ってきかない。仕方なく山野楽器店に行かせて買ってきたが、「指揮者が指揮棒を忘れるなど本当にやる気があるのか」と腹が立ったことがある。一般的に合唱では指揮棒を持たないのが全体の調和を出せると聴いてなお腹がたった。その時に「指揮棒」は、長さが決まっていないことを知った。カラヤンは白で短め、バーンスタインは長めだったそうだ。NHKの定期演奏会でアシュケナージ氏が指揮棒を折りその先が左手を刺し貫いて救急車で運ばれたこともあったと言う。それほどに自分の音楽を聞かせる「演技」が必要なのだろう。

4年間で大学を卒業する学生達。彼らのオーケストラが、指揮者の眼差しを受け、自らは、過ぎ去る時を感じたに違いない。その調和が若い彼等を一層輝かせた冬の夜ではあった。
(文責・加藤順一・37年法卒)


練馬区長から感謝状を贈られる荻野会長


演奏中のオーケストラ


プリマ演奏


VIP(森元首相)御来場
撮影:岡田吉郎さん


パンフレットの抜粋(12ページ)
(1,858kB)


ご案内

平成24年10月吉日
練馬稲門会会長 荻野 隆義
新春は創立100周年のワセオケで・・・

晩秋の候、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて練馬稲門会主催、早稲田大学校友会並びに練馬区後援による、早稲田大学交響楽団(ワセオケ)の第7回ニューイヤーコンサートを下記により開催いたします。
ワセオケは来年には創立100周年で大学の交響楽団の中でトップにあり、校友は勿論、広く社会からも評価をいただいています。
今回ご案内の第7回コンサートはワセオケ誕生100周年事業の一部にも組み込まれており、団長の意気込みにも例年以上のものを感じております。
ぜひ新春のひとときをお誘いあわせて、美しいメロディーをご堪能下さい。
尚、当稲門会では毎年このコンサートの収益金の一部を練馬区の「緑を育む基金(練馬みどりの葉っぴぃ基金)」に寄贈しております。
今後ともこのコンサートを練馬稲門会のシンボリックな祭事として位置付け、更に皆様からのご支援をいただくことを願っています。
ご来場を心からお待ちしています。


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日時 平成25年(2013年) 1月19日(土)  16:30開場 17:00開演
場所 練馬文化センター大ホール (西武池袋線..練馬駅北口下車2分)
住所 練馬区練馬1-17-37 TEL 03-3993-3311
演奏曲目 
 R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
 ヨーゼフ・シュトラウス/鍛冶屋のポルカ 作品336
 シュトラウスⅡ/トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214
 シュトラウスⅡ/雷鳴と電光 作品324 他

【お申し込み】
チケットは2種類です
指定席 3,500円 1階と2階の前方 1056席
自由席 2,000円 2階の後方 340席

予約申込先 練馬稲門会事務局 担当 菅野(スガノ)
ご氏名・ご住所・連絡先・チケットの種類・枚数をメールまたはFAXでご連絡をお願いします。
お申し込み頂いた方には、折り返し、チケットの送付と振込先の通知をいたしますので、後日ご送金お願い申し上げます。




曲目の解説
シュトラウス一家について
ウィンナ・ワルツの基礎を築き、「ワルツの父」と言われたのがヨハン・シュトラウス一世です。代表作にはラデツキー行進曲があります。
彼には三人の息子がおり、長男がヨハン・シュトラウス二世。「ワルツの王」と称され、作品はワルツ「春の声」、ワルツ「美しく青きドナウ」、トリッチ・トラッチ・ポルカ、喜歌劇「こうもり」などをはじめとして、数え切れないほどあります。
二男がヨーゼフ・シュトラウスで、元々エンジニアの仕事をしていましたが兄が体調を崩し、代役をつとめたのをきっかけに音楽家として働くようになりました。鍛冶屋のポルカ、ワルツ「天体の音楽」などが有名です。
三男はハープ奏者でもあったエドゥアルト。作曲家としては兄たちほどの才能はありませんでしたが、オーケストラの統率に優れた能力を示し、指揮者としてウィーンの音楽界を支えました。

■交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30 R・シュトラウス
R・シュトラウスは1864年にミュンヘンに生まれた、ドイツ後期ロマン派を代表する作曲家。 ウィーンのシュトラウス一家との血縁関係はありません。この作品は彼が32歳の頃、1896年に作曲されました。 冒頭の序奏部分はスタンリー・キューブリックの映画「2001年宇宙の旅」に使用されたことでとりわけ有名になりました。 曲名から分かるように、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの同名著書に影響を受けて創作されたもので、調性と様々な動機を巧みに使い分けることで、 旧来のキリスト教的価値観を超克して新たな価値を創造する「超人」の思想、円環する「永遠回帰」の世界観といった彼の哲学を表現しています。

■ワルツ「女学生」作品191 エミール・ワルトトイフェル
エーミール・ワルトトイフェルは19世紀フランスの作曲家であり、ウィーンのシュトラウス・ファミリー以外で現代も慕われている数少ないワルツの作曲家の一人です。「フランスのワルツ王」とも言われ、上品ながら親しみやすい旋律が特徴です。
ワルツ「女学生」はポール・ラーコム(1838-1920)という当時パリで大変人気のあったシャンソン作曲家の歌とスペインの民族的な旋律によって構成されたもの。原題“Estudiantina”とはスペイン語で〈学生の楽団〉という意味であり、明るく活気に満ちた様子が伝わってきます。

■歌劇「メリー・ウィドウ(陽気な未亡人)」よりワルツ フランツ・レハール
ウィーン・オペレッタはスッペやヨハン・シュトラウス2世がこの世を去った後、しばらく沈滞していましたが、この「メリー・ウィドウ」によって《白銀時代》と呼ばれる二度目の隆盛を迎えました。
フランツ・レハールはハンガリーに生まれた後、プラハで音楽を学び、地方の劇場でバイオリン奏者を勤めた後、ドヴォルザークの勧めもあって作曲をするようになりました。優れた脚本家の助けもあってウィーンで上演されたこのオペラは、連続500回の公演、さらには映画化に到るほどの大変な人気を得ました。

■ポルカ「狩りにて」作品373 ヨハン・シュトラウス2世
この曲は自身のオペレッタ「ウィーンのカリオストロ」のなかの「おお、わたしの駿馬よ」という歌を素材としたもの。軽快に馬が疾走する様子に始まり、森の中で小動物や小鳥と出会います。金管楽器が狩りの始まりを告げるファンファーレを鳴らすと、馬を鞭打つ音、狩りで用いられる鉄砲の音も聴こえてきます。簡潔なつくりではありますが、活き活きとした楽しげな狩りの様子が精妙に描かれており、当時50歳を迎えた「ワルツ王」の見事な手腕を聴きとることができるでしょう。

■アンネン・ポルカ 作品117 ヨハン・シュトラウス2世
数多くのワルツ・ポルカを作り、「ワルツ王」と称賛されたヨハン・シュトラウス2世の作品の中でもとりわけ人気の高いポルカですが、作曲のいきさつは諸説あります。一説には彼に音楽教育を受けさせた母アンナに感謝の気持ちを込めて作曲されたと言われています。たしかに「年老いた母の手をとり、ゆっくりと歩く」ような温かさににあふれており、彼女のゆっくりとした足取りと、それを見守る家族の様子が聴こえてくるようです。

■ポルカ「鍛冶屋のポルカ」作品269 ヨーゼフ・シュトラウス
ヨーゼフ・シュトラウスはヨハン1世の二男であり、ヨハン2世の弟。当初音楽家になる気はなく、工芸学校で学んだ後、工業技師として働いていましたが、兄のヨハン2世が体調を崩し代理として指揮をしたのをきっかけに転向、作曲と指揮で優れた業績を遺しました。
とある金庫メーカーが二万個製造記念に花火大会を催そうと依頼したのが作曲の契機。金庫作りは鍛冶屋の仕事、そして鍛冶屋も花火大会もドイツ語では同じ“Feuerfest”であり、遊び心と意趣に満ちたこの曲は、鍛冶仕事の作業台である金床を用いるというアイディアにより、彼のポルカの中でも最も人気のあるものとなりました。

■トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214 ヨハン・シュトラウス2世
1854年、休養のために温泉地ガスタインを訪れたヨハン2世は、ロシアの鉄道会社からペテルブルクの社交界のために避暑地のパヴロフスクで演奏会の指揮をしてほしいという依頼を受けました。翌年から15年間、彼は毎年春にパヴロフスクに赴くことになりました。弟ヨーゼフとの合作「ピチカート・ポルカ」や「クラプフェンの森で」など、この毎年の旅行の中で生まれた名曲もたくさんあり、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」もそのひとつです。
「トリッチ・トラッチ」とは、ぺちゃくちゃおしゃべりをする様子のことであり、うわさ好きなウィーンの御婦人方のおしゃべりをユーモラスに描き出しています。3分もかからないほどの大変短い曲ですが、単なる繰り返しは意外に少なく、贅沢に作られているのです。

■ポルカ「雷鳴と電光」作品324 ヨハン・シュトラウス2世
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでも度々演奏される、非常に人気のある曲。遠く雷のゴロゴロというとどろきは大太鼓であらわされ、電光はシンバルの鋭い響きで表現されています。とはいえ曲中に恐ろしげな部分や不安にさせるようなところはなく、スリルがありながらも明るく爽快な調子です。
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2012
平成24年 第6回ニューイヤーコンサート

平成23年10月吉日
練馬稲門会会長 荻野隆義


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日時 平成24年(2012年) 1月21日(土)  16:30開場 17:00開演
場所 練馬文化センター大ホール(西武池袋線..練馬駅北口下車2分)
住所 練馬区練馬1-17-37
TEL 03-3993-3311

【お申し込み】
チケットは2種類です
指定席 3,500円 1階と2階の前方 1056席
自由席 2,000円 2階の後方 340席

予約申込先 練馬稲門会事務局 担当 菅野(スガノ)
ご氏名・ご住所・連絡先・チケットの種類・枚数をメールまたはFAXでご連絡をお願いします。
お申し込み頂いた方には、折り返し、チケットの送付と振込先の通知をいたしますので、後日ご送金お願い申し上げます。



曲目のご紹介

ワーグナー / 歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲

ワーグナーの最も有名な作品。地方から来た貴族、ワルターが想いを寄せる女性エーファをめぐり、親方歌手と歌合戦を繰り広げる喜劇的な物語が表されている。

モーツァルト / フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314
モーツァルトの代表作であるだけでなく、協奏曲というジャンルの代表作でもあり、明るく楽しいフルートの魅力を存分に味わえる曲となっている。

ウェーバー(ベルリオーズ編曲) / 舞踏への勧誘
この曲はウェーバーが妻カロリーネのために作った曲であり、舞踏会での紳士と淑女の対話を表している。オリジナルはピアノ曲で、後にベルリオーズがオーケストラ編曲をした。

ベートーヴェン / 交響曲第6番「田園」より第1楽章
「田園」という標題をもった、5楽章構成の型にはまらぬ伸びやかな交響曲。

R.シュトラウス / 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28
14世紀のドイツに実在したと言われるならず者、ティル・オイレンシュピーゲルという人物の伝説をベースに書かれた曲。ティルの波乱万丈の人生を抑揚豊かに表現している。

由谷一幾 / 和太鼓と管弦楽のための協奏曲
早稲田大学交響楽団のOBである由谷一幾氏によって作曲された。三名の和太鼓奏者のための協奏曲。

外山雄三 / 管弦楽のためのラプソディ
1960年のNHK交響楽団海外公演に際して外山雄三によって作曲された。曲は日本の民謡を題材にしており、和太鼓なども用いられている。

ドヴォルザーク / スラブ舞曲第1番ハ長調
スラブ民族であるチェコ人の音楽家ドヴォルザークによって作曲された。今回演奏する第一曲は「フリアント」と呼ばれるボヘミア地方の舞曲をモチーフにしている。

                                       


 


2011
第5回ニューイヤーコンサートのご報告
写真撮影 岡田吉郎氏 他


寒さにもかかわらず、開場前から大勢並んでいただきました


練馬稲門会より練馬区の葉っぴい基金へ寄付させていただきました


練馬区より感謝状をいただきました


指揮者の曽我大介氏とコンサートマスターの藤沢麻梨子さん(人間科学部4年)


司会はおなじみの小林大輔氏


質の高い演奏が続きます






次回は2012年1月21日(土)です。お待ちしております。


パンフレットより

練馬区長 志村豊志郎

清々しい新春を迎え、練馬稲門会New Year's Concert 2011が、盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。

早稲田大学交響楽団は1913年、大正2年の創立以来、180回を超える定期演奏会を重ねられてこられました。
昨年も11月に「早稲田祭2010特別演奏会 奏楽彩~Waseda Music Festival~」と題し、大隈講堂に満場のお客様を迎えられ、盛大に演奏会が開催されました。
また12月には、昨年入学した一年生のメンバーによる「Fresh Concert 2010」を開催し、好評を博されたと伺っております。
こうした新しい力と、日々の研鑽があいまって、一世紀に及ばんとする「ワセオケ」の歴史と伝統を築いてきたのだと存じます。
本年も練馬文化センターに、ワセオケの素晴らしい演奏が響き渡ることを、練馬区を代表し、歓迎申し上げる次第です。

本日は、指揮者に曽我大介氏、またソリストに同楽団コンサートマスターの藤沢麻梨子氏を迎え、ベートーヴェンやメンデルスゾーン、JシュトラウスII世の名曲が演奏されます。
観客の皆さまの心に響く、素晴らしいコンサートとなりますことを期待しております。

また、本コンサートを主催されている練馬稲門会の皆さまにおかれましては、日頃から、様々な地域貢献活動を展開されております。
その一環として、本公演を通じて練馬区の文化振興にご協力いただいているとともに、本年も収益金を、練馬区みどりを育む「葉っぴい基金」へご寄付いただけることになりました。
70万練馬区民を代表して、深く敬意を表し、心から感謝申し上げる次第です。

結びに、本コンサートの成功と、練馬稲門会ならびに早稲田大学交響楽団の一層のご発展、ご来場の皆さまのご健勝を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

早稲田大学総長 鎌田 薫

本日は、第5回New year's Concert 2011の開催、誠におめでとうございます。
昨年に引き続き5回目となるこの日の舞台のためにさまざまな形でご支援、ご協力をいただきました練馬稲門会の皆様には心から感謝を申し上げます。
また、練馬稲門会の皆様方には、日頃から荻野隆義会長を中心に会の発展にご尽力い
ただいており、あわせて厚く御礼申し上げます。

さて、「ワセオケ」の愛称で親しまれております早稲田大学交響楽団は、1913年に創設されたユースオーケストラであり、その存在は、大学公認の交響楽団として、学内の公式行事においても欠くことのできない重要なものであります。
早稲田大学の学生約300名から構成されており、数多くある音楽系学生サークルの代表格と言っても過言ではありません。

また、1978年のカラヤン・コンクールでの優勝を契機として、以来12回におよぶ海外公演を積極的に行っており、"ワセダ・シンフォニー・オーケストラ"として国境を越えて羽ばたく活躍は、早稲田大学の誇りとするところであります。

2009の2月~3月にもヨーロッパ3力国11都市をめぐる海外公演を敢行し、その質の高い洗練された演奏によって各都市で耳の肥えた聴衆に新鮮な感動を与え、ヨーロッパの人々は東洋から来たこの楽団を大きな喝采で迎えました。
とりわけベルリン・フィルハーモニーで行われた演奏会は、Digital Concert Hall(※ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の専属のインターネットコンサート放送)で生中継されるという栄誉を得ることとなりました。
このデジタルコンサートホールは本来ベルリン・フィルの定期演奏会だけを取り上げるためのものでしたが、ワセオケの演奏が高く評価され、今回、ベルリン・フィル以外で初め客演を実現しました。

本日の演奏会は、指揮者に第1回目のNew Yeafs Concert 2007でも共演いたしました曽我大介氏を迎えます。
団員は、最高のステージを創り上げ、観客の皆様と感動を共有するため、指揮者とともに日々厳しい練習に励んでまいりました。
日頃の鍛錬の成果をいかんなく発揮し、一年のスタートにふさわしいニューイヤーコンサートにしてくれるものと期待しております。
また、2013年に迎える楽団創設100周年という大きな節目に向けて団員の意識はますます高いものになっております。
どうぞ皆様におかれましては、オーケストラが織り成す調べを、心ゆくまで堪能していただければと存じます。

最後に練馬稲門会の益々のご発展と、会員の皆様のご健勝とご活躍をお祈り申しあげますとともに、今後とも早稲田大学に熱いまなざしとご支援を賜りますようお願い申し上げます。

早稲田大学交響楽団
Waseda Symphony Orchestra Tokyo

早稲田大学交響楽団は、ワセオケの愛称で親しまれる早稲田大学公認オーケストラで、早稲田大学の学生約300名によって構成されています。
1913年の創立以来、定期演奏会は189回に至り、2013年には創立100周年を迎えます。

年5~6回の主催公演や大学公式行事における演奏を主な活動としており、このほか、テレビ出演や音楽雑誌への掲載など、幅広い分野での活動を行っています。
近年では、2007年10月に早稲田大学創立125周年記念演奏会において、早稲田大学の4合唱団と共にベートーヴェン/交響曲第9番二短調「合唱付き」作品125を演奏、2009年5月にはLA FOLLE JOURNEE de KANAZAWA 「熱狂の日」音楽祭2009の参加要請を受け、演奏いたしました。

同楽団の活動範囲は国内にとどまらず、1978年の第5回国際青少年オーケストラ大会(通称カラヤン・コンクール)での優勝以来、これまで12回にわたって海外公演を行って参りました。
第12回海外公演「2009年ヨーロッパ公演」においては、約1ケ月をかけてドイツ、オーストリー、フランスの3力国11都市を巡り、各地で好評を博しました。
また、第12回海外公演「2009年ヨーロッパ公演」でのベルリン・フィルハーモニーにおける公演を収めたCDが、ユニバーサルミュージックより2010年3月に発売されました。

こうした海外公演を通じて、武満徹/遠い呼び声の彼方へ!、石井眞木/響層、日本太鼓とオーケストラのためのモノプリズム、外山雄三/管弦楽のためのラプソディ、芥川也寸志/交響管弦楽のための音楽、黛敏郎/BUGAKU(舞楽)、三枝成彰/太鼓についてく太鼓協奏曲〉、といった邦人作品の紹介も積極的に行っています。

共演者も多岐にわたります。指揮者では、小澤征爾、故ズデニェク・コシュラー、レナード・スラトキン、故岩城宏之、大友直人、高関健、山下一史、児玉宏、曽我大介、寺岡清高(以上敬称略)、またベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やNHK交響楽団を中心に、世界一流のオーケストラから多くの方々を共演者としてお迎えしています。

世界的な指揮者の故ヘルベルト・フォン・カラヤン氏には、1978年のカラヤンコンクール優勝以来、同楽団の活動に様々な形でお力添えをいただき、1979年に早稲田大学より名誉博士号を贈呈した際には、大隈講堂において公開リハーサルを指揮していただいています。
カラヤン氏生誕100年にあたる2008年には、カラヤン氏と同楽団の共演の地である大隈講堂での記念演奏会を開催いたしました。

初演作品も数多く、1927年にモーツァルト/交響曲第35番「パフナー」の本邦初演、1970年にストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」のアマチュア世界初演、1975年にショスタコーヴィチ/交響曲第13番変ロ短調「バービィ・ヤール」の本邦初演、1982年に武満徹/オーケストラのための<星・島(スター・アイル)>(早稲田大学創立100周年記念委嘱作品)の世界初演、1987年にメシアン/トゥランガリラ交響曲のアマチュア世界初演、2000年に三枝成彰/太鼓についてく太鼓協奏曲〉の世界初演、2007年に菅野由弘/西北の潮流(早稲田大学創立125周年記念委嘱作品)の世界初演を行っています。

また、ハーバード・ラドクリフ交響楽団やドイツ・ダルムシュタット合唱団、オランダ・ナイメーヘン大学、上海交通大学などの海外の音楽団体とも共演を行い、国際交流にも貢献すべく努力を重ねています。

これらの活動の成果に対し、早稲田大学から小野梓記念芸術賞を3度受賞しています。



指揮 曽我大介

東京ニューシティ管弦楽団首席客演指揮者。桐朋学園大学、ウィーン音楽大学等に於いて、ハイティンク、シノーポリ、ムーシン、ウーロシュ・ラーヨビッチ、小澤征爾、田中雅彦(早稲田大学交響楽団永久名誉顧問)、イオン・ケプテア、森正諸氏に学び、1989年ルーマニア国立音大を首席卒業。
指揮者としてのキャリアは同音大在学中より、ルーマニアの国立オーケストラを指揮してデビュー。
ブザンソンコンクール第一位、コンドラシンコンクール第一位を始めプラハの春、トスカニーニコンクール、ジュネーブコンクールなどで上位入賞、ヨーロッパ各地のオーケストラや中国、アメリカ、ブラジル、日本のプロオーケストラに客演を重ねている。
ルーマニア国立放送管弦楽団の首席客演指揮者、大阪シンフォニカー交響楽団(現・大阪交響楽団)の音楽監督を歴任、在任中日本で一番若い音楽監督としてのその活動は「関西音楽界に新風を吹き込んだ」などと高い評価を得る一方、同交響楽団の初の海外公演を成功に導いた。

近年では作曲家としての活動も活発に行っており、交響楽作品は日本をはじめ、イタリア、ルーマニア、アメリカ、ブラジルでも演奏され、今年にはフルート協奏曲の録音が予定されている。
また、ブラジルやイタリア、ルーマニアなどの音楽祭や講習会で後進の指導にも当たる一一方、審査員としてイタリアを代表する指揮者コンクール「アントニオ・ペデロッティ」コンクールかち招かれるなど、多方面で活躍中。
ブラジル、ロンドリーナ音楽祭では2006年から首席指揮者を務めている。

2009年は国際交流基金の助成を受け、指揮者デビュー20周年と日本ドナウ交流年の企画として、ブカレスト・コントラバスウィークへの参加、ルーマニア各地のオーケストラとの共演による5週間にわたるツアーを行い、各地で熱狂的に迎えられた。
2010年秋にはルーマニア、ブカレスト「ジョルジュ・エネスコ」フィルに客演し、また今春はルーマニア放送交響楽団に客演する。


2011
第5回ニューイヤーコンサートのご案内

早稲田大学校友の皆さまへ
練馬稲門会会長 荻野隆義

仲秋の候、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
昨年もご案内申し上げましたが、来年も練馬稲門会主催、早稲田大学校友会並びに練馬区後援による早稲田大学交響楽団の第5回ニューイヤーコンサートを下記により開催致します。
お陰様で今年のコンサートは皆様のご協力によりホールは1400席がほぼ満席となり大変ご好評を頂きました。
当稲門会では毎年このコンサートの収益金を母校及び練馬区の「みどりを育む基金(練馬みどりの葉っぴい基金)」に寄贈し、練馬区からは「緑化功績者感謝状」を再度受領いたしております。
このコンサートを通し、練馬区が目指す「みどり豊な住み良いまちづくり」への参加は、練馬稲門会が目的とする地域社会への貢献であり、早稲田大学並びに校友の皆様が区民の方々から高い評価を戴くことにもなると確信しております。
今後ともこのコンサートを練馬稲門会の最重点施策として一致協力、胸を張って推進して参る所存でございます。この機会に練馬稲門会の歩みに校友の皆様のご理解を賜り、是非ご参加頂きたく宜しくお願い申し上げます。

場所    練馬文化センター大ホール
日時 2011年(平成23年) 1月22日(土)
開場 午後4時30分  開演 午後5時
演奏曲目 別紙パンフレット参照
チケット代 指定席3,500円 自由席2,000円
申込先 練馬稲門会事務局 菅野(スガノ) 


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曲目の解説

ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」より第1楽章
ベートーヴェンの「傑作の森」と呼ばれる時期に作りだされた名作のうちの1つが交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」です。
この交響曲は、ベートーヴェン自身が「絵画というよりはむしろ感情の表現」と述べているように単なる描写音楽ではなく、自然についての喜びと感謝の感情に満たされています。
今回演奏する第1楽章には「田舎に着いた時の愉快な感情のめざめ」という標題が付けられており、晴朗で親しみやすい旋律にあふれている名曲です。

メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品64
この曲は、1844年に作曲されたヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲です。
バランスのとれた形式と華麗な技巧、メンデルスゾーン独特の柔らかく美しい旋律が全曲にわたって流れる、名曲中の名曲です。
ベートーヴェン、ブラームスの作品と並んで、3大ヴァイオリン協奏曲と称されています。
全3楽章が続けて演奏され、最後に置かれた華々しいコーダで全曲の幕を閉じます。

R.シュトラウス/組曲「薔薇の騎士」よりクイックワルツ
「薔薇の騎士」はR.シュトラウスの作曲したオペラです。
この作品は、元帥夫人が年齢による衰えにより、情事を重ねている若い青年貴族が自分の元を去っていくのではないかと予感します。
そして、それはある出来事をきっかけに思っていたよりも早く実現してしまうが、彼女はそれを粛然として受け入れるという内容です。
「薔薇の騎士」とは、ウィーンの貴族が婚約の申込みの儀式に際して立てる使者のことで、婚約の印として銀の薔薇の花を届けることからつけられました。

ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
この作品は1899年にピアノ曲として作曲され、後にラヴェル自身によって管弦楽曲に編曲されました。
ラヴェルがルーブル美術館にて、17世紀スペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケス作の「王女マルガリータの肖像」に着想を得て作曲されたといわれていまする。
パヴァーヌとは16~17世紀に西洋で流行した、優雅でゆったりとした宮廷舞曲のことです。
弦楽器のピッチカートに乗せて登場するホルンのソロ、それに次ぐオーボエやフルートが叙情的な曲想を表現しています。

ワルトトイフェル/スケーターズ・ワルツ
「フランスのワルツ王」として知られるワルトトイフェルの代表作です。
もともとは管弦楽曲として作曲されたがピアノ曲としても有名で、今日でも広く親しまれています。
アルプスの山々を連想させるホルンの序奏、流れるような優美な第1ワルツをはじめとしたいくつかのワルツを通じ、力強い華麗なコーダにより曲が閉じられます。

J.シュトラウスⅡ世/ポルカ「狩りにて」
J.シュトラウスⅡ世が作曲したこのポルカは、自身の作曲した喜歌劇「ウィーンのカリオストロ」の音楽に基づいて作られました。
とても明るく軽快な曲で、駆り立てられるように音楽が流れていきます。
曲中では、狩りの合図が響き、馬が駆け、鞭が鳴り、鉄砲の音が轟き、狩りの場面が次々と音になって現れます。
様々な楽器が奏でるメロディーや音が、狩りのどんな様子を表しているのか、というところに注目していただきたいです。

J.シュトラウスⅡ世/ポルカ「クラップフェンの森にて」
J.シュトラウスⅡ世のポルカの中でも特に愛嬌があって親しまれている曲です。
ポルカの種類としては、のんびりとしたフランス風ポルカにあたります。
この曲のタイトルにある「クラップフェン」というのは、ウィーンの北側に位置する小高い丘のある街で、ウィーン市民の憩いの場です。
この曲ではクラップフェンの森にいる小鳥たちのさえずりを中心にのどかな田園風景を描いています。
曲中のかっこうの鳴き声や小鳥のさえずりが聴きどころです。

J.シュトラウスⅡ世/ポルカ「雷鳴と電光」
ポルカ「雷鳴と電光」は1868年にJ.シュトラウスⅡ世によって作曲されました。
彼の約100曲のポルカの中でも「アンネンポルカ」「ピチカートポルカ」等とならび非常に人気のある曲で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートにおいてもたびたび演奏されています。
雷鳴や稲妻といった情景を打楽器を巧みに用いて表現しており、とても楽しい雰囲気を持った曲です。

J.シュトラウスⅡ世/ワルツ「ウィーンの森の物語」
このワルツはJ.シュトラウスⅡ世がウィーンの街を囲む自然の美しさと、故郷に身を置く安心感に心を動かされ、1868年に作曲しました。
郷土愛に満ちたこの作品は、彼の代表作の一つとして人々に親しまれていまする。
122小節に及ぶ長大なイントロダクション、変化に富んだワルツの数々、そしてクラリネットやフルート、弦楽器にソロなど見せ所もあり、甘美な魅力とスケールの大きさを兼ね備えた作品です。




 


2010
平成22年 第4回ニューイヤーコンサートのご報告


ニューイヤーコンサートを振り返って
今回は荻野会長が実行委員長となって、誰一人として考えもしなかったDM作戦が、見事に実を結び練馬文化センターの会場は満員となり、その上鞘名もの校友が練馬稲門会の仲間に加わり大成功でした。
これだけの新入会員の方々は各サークルにも入会され、今後の活躍が大いに期待されます。

何よりも嬉しかったのは「今年のコンサートは良かった!」、ある人は「感激した」、「涙が出た」とも言って頂いたことです。
演奏された殆どの曲を知っていたり、聴き憶えていてメロディーが美しく楽しかったりの感想だと思います。
アナウンサーの小林大輔さんの司会も、いままでに無い演出効果で盛り上げて頂き、楽団員に対し親しみが沸いてきました。
こうして一般の市民がクラシックのコンサートが楽しいものと思えば、来年も是非にと友人や家族を誘って来てくださるようになるでしょう。
本来のクラシックファンには物足りないでしょうが、練馬稲門会がニューイヤーコンサートを主催し、練馬区の「みどりのハッピー基金」に多額の寄付をしていると評判になることが狙いです。
本場ウイーンのニューイヤーコンサートも世界中に知られ、評判になるためにはお馴染みの曲を繰り返し選んでの歴史があります。
その上で本格的なクラシックに取り組んでも良いのではないかと思います。

コンサートの運営面では練馬稲門会の全員が、コンサートの趣旨を充分理解し協力的だったとは言い切れないのが少し残念です。
練馬稲門会の皆さんは夫々社会においてお仕事を通じ社会の為に貢献してこられたでしょうが、もうひと頑張り練馬稲門会が掲げる高い目標のもと、全員心を一つにして社会貢献活動に参加する喜びを味わってはと思います。

さて来年のニューイヤーコンサートは1月22日(第4土曜日)と決まりました。
これは今年1月5日朝9時、菅野事務局長と牛山さんが練馬文化センターの抽選会場でドキドキしながら籤を引き当て、予約金を支払って決めて頂いたものです。
練馬稲門会全員による成果を期待したいと思います。        小松 袈伴


志村区長より「葉っぴい基金」への募金について感謝状を頂きました



当日の模様



リハーサル風景です


荻野会長より楽団スタッフへご挨拶です


受付の様子です


役員の方々、いつもお世話様です


演奏に先立ち、志村練馬区長より「葉っぴい基金」への寄付について感謝状を授与されました


コンサートマスターはバイオリンの田中瑛莉奈さん(社会科学部4年)です


指揮は田中雅彦 楽団永久名誉顧問です
元フジテレビアナウンサー小林大輔氏の進行も光ります。


1曲終わる毎に割れんばかりの拍手がおきます


アンコールは2回 最後は校歌で締めくくられました

写真撮影 田中秀憲氏



楽団員代表挨拶

早稲田大学交響楽団 楽団員代表 : 安田真理奈

本日は練馬稲門会New Year's Concert 2010にご来場いただき、誠にありがとうございます。
昨年に引き続き、練馬稲門会の皆様方からのご依頼、ご支援を賜り、このような演奏会の機会をいただけますことを大変光栄に存じます。

当楽団はワセオケの愛称で親しまれている早稲田大学の公認オーケストラです。
300人の楽団員は全て早稲田大学の学生で構成されており、早稲田大学の式典行事での演奏など、早稲田の地を中心とした活動を行っております。また、当楽団の創立は1913年に遡り、2013年に創立100周年となります。
2010年を迎えまして、創立100周年まで3年となりました。
創立100周年へ向けて更なる躍進を遂げられるよう、楽団員一同日々逼進して参ります。

本日の演奏会では、チャイコフスキー作曲「白鳥の湖」や「花のワルツ」、オッフェンバック作曲「地獄のオルフェ」など、お馴染みの曲目をお届けいたします。
日頃はクラシック音楽に触れることが少ない方も、これを機会にクラシック音楽やオーケストラに対して親しみを感じていただければ幸いでございます。
そのほか、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートで恒例となっております1.シュトラウスH世の"ポルカ"や"ワルツ"をお贈りいたします。新年の幕開けにふさわしい、華やかな曲の数々をご堪能下さいませ。
 
最後になりますが、本演奏会を開催するにあたり、練馬稲門会の皆様方を始め、多くの方々のご助力を賜りました。
この場をお借りいたしまして、深く御礼申し上げます。
それでは、本日の演奏会を最後までごゆっくりお愉しみ下さいませ。
(パンフレットより)


早稲田大学総長ご挨拶

早稲田大学総長 白井克彦

本日は、練馬稲門会ニューイヤーコンサート2010の開催、誠におめでとうございます。
昨年に引き続き4回目となるこの日の舞台のためにさまざまな形でご支援、ご協力をいただきました練馬稲門会の皆様には心から感謝を申し上げます。
また、練馬稲門会の皆様方には、日頃から荻野隆義会長を中心に会の発展にご尽力いただいており、あわせて厚く御礼申し上げます。

さて、「ワセオケ」の愛称で親しまれております早稲田大学交響楽団は、1913年に創設されたユースオーケストラであり、その存在は大学公認の交響楽団として、学内の公式行事においても欠くことのできない重要なものであります。
早稲田大学の学生約300名から構成されており、数多くある音楽系学生サークルの代表格と言っても過言ではありません。

また、1978年にベルリンで開催された第5回国際青少年オーケストラ大会(通称カラヤン・コンクール)で見事優勝するなど、その華々しい活躍は専門家からも高く評価されております。
今では定期的に海外へ演奏旅行をするまでとなり、その活躍はまことに目覚ましいものであります。
2009年2月から3月にかけてには、3力国11都市をめぐる第12回海外公演「2009年ヨーロッパ公演」を実施しました。
どの公演地においても割れんばかりの拍手と、演奏家にとって最高の栄誉であるスタンディング・オベーションをいただき大成功をおさめております。

本日は長年にわたり楽団の発展に尽力し、その比類なき実践力で楽団を世界的な団体に育て上げた田中雅彦が指揮を務めます。
団員は日頃の鍛錬の成果をいかんなく発揮し、一年のスタートにふさわしいニューイヤーコンサートにしてくれるものと期待しております。
また、ご来場の皆様におかれましては、演奏会を心ゆくまでご堪能いただき、心やすらぐひとときをお過ごしいただければ幸いです。

最後に練馬稲門会の益々のご発展と、会員の皆様のご健勝とご活躍をお祈り申しあげますとともに、今後とも早稲田大学に熱いまなざしとご支援を賜りますようお願い申し上げます。
(パンフレットより)



練馬区長ご挨拶

練馬区長 志村豊志郎

清々しい新春を迎え、練馬稲門会ニューイヤーコンサートが、本年も盛大に開催されますこ
とを心からお慶び申しあげます。

早稲田大学交響楽団は1913年、大正2年の創立以来、180回を超える定期演奏会を重ねてこられました。また、海外での活躍も目覚ましく、特に昨年のヨーロッパ公演では、ベルリン、
ドレスデン、ザルツブルク、ウィーン、パリなどヨーロッパを代表する名立たる音楽都市を巡り、各地で好評を博されたと伺っております。
毎年メンバーが入れ替わり、しかも音楽を専攻しない若い学生で構成されている楽団が、このように見事な実績を残されておりますことに、一世紀に及ばんとする「ワセオケ」の歴史と伝統の力を感じます。
本年も練馬文化センターを会場に、この早稲田大学交響楽団の演奏によりコンサートを開催いただくことを歓迎いたします。

本日は、早稲田大学交響楽団永久名誉顧問の田中雅彦氏を指揮者に迎え、チャイコフスキーやLシュトラウスH世の名曲の数々を演奏していただきます。
観客の皆さまの心に響く、素晴らしいコンサートとなりますことを期待しております。

また、主催の練馬稲門会におかれましては、発足以来、地域に根ざした活動に取り組まれ、
その一環として、本公演を通じて練馬区の文化振興にご協力いただいております。
さらに、本年もコンサートの収益金を、練馬区みどりを育む「葉っぴい基金」へご寄付いただけることになりました。
70万練馬区民を代表して、心から敬意を表し、深く感謝申し上げます。

結びにあたりまして、練馬稲門会ならびに早稲田大学交響楽団の一層のご発展と、ご来場の皆さまのますますのご健勝を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
(パンフレットより)




平成22年 ニューイヤーコンサートのご案内
練馬稲門会会長 荻野隆義
晩秋の候、早稲田大学校友の皆様におかれましては益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。

去る8月にもご案内申し上げましたが、恒例の練馬稲門会主催、早稲田大学校友会並びに練馬区後援による第4回ニューイヤーコンサートが近づいて参りました。

練馬稲門会では過去3回のコンサートによる収益金を母校及び練馬区の「緑を育む基金(葉っぴい基金)」に寄贈してきております。これらの実績が認められ、本年、練馬区より「緑化功労者感謝状」を授与されました。

さて、練馬稲門会では今後ともこのコンサートを続けることにより『みどり豊かな住みよいまちづくり』という社会貢献活動に参加でき、牽いては早稲田大学の校友が区民の方々から高い評価を戴けることになるものと確信いたしております。

この度の、平成22年1月16日のコンサートは第1部ではヴァイオリン曲を中心にし、第2部ではシュトラウスファミリーのワルツ(パンフレットをご参照ください)をお楽しみいただく予定にしております。

早稲田大学交響楽団の美しい旋律が新年にあたって素晴らしい夢と希望を与えてくれるものと信じております。

是非ともご家族ご友人をお誘いの上ご参加いただきますよう、お待ち申し上げております。


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日時 平成22年(2010年) 1月16日(土)  16:30開場 17:00開演
場所 練馬文化センター大ホール(西武池袋線..練馬駅北口下車2分)
住所 練馬区練馬1-17-37

【お申し込み】
チケットは2種類です
指定席 3,500円 1階と2階の前方 1056席
自由席 2,000円 2階の後方 340席

予約申込先 練馬稲門会事務局 担当 菅野(スガノ)
ご氏名・ご住所・連絡先・チケットの種類・枚数をFAXをお願いします。
お申し込み頂いた方には、折り返し、チケットの送付と振込先の通知をいたしますので、後日ご送金お願い申し上げます。



曲目のご紹介
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」よリポロネーズ

10作あるチャイコフスキーのオペラの中で、もっとも上演される演目です。
このポロネーズは華やかな舞踏会の場面で演奏されます。

チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」より第2楽章
チャイコフスキーの最後の大作で、19世紀を代表する交響曲です。
第2楽章は4分の5拍子という珍しい拍子のワルツで、優雅でありながらも不安定な暗さと慰めの様なメロディが交差します。

チャイコフスキーニ:バレエ組曲「くるみ割り人形」より花のワルツ
ドイツの作家、E.T.Aホフマンの童話を原作とする作品で、世界中のバレエの定番演目です。
「花のワルツ」は本作を代表する華麗なワルツです。

チャイコフスキー:バレエ組曲「自鳥の湖」より抜粋
ドイツ白鳥伝説をもと作られたバレ音楽で、チャイコフスキーの代表作の一つです。
ハープの短い序奏のあと、オーボエがソロで主旋律を吹く「情景」が特に有名です。

オッフェンバック:喜歌劇「地獄のオルフェ」より序曲
「天国と地獄」としても有名な、19世紀のフランスの作曲家、J.オッフェンバックの代表作です。
序曲の後半の「フレンチ・カンカン」クラシック音楽で最も有名な曲の一つです。

フェラーリ:歌劇「マドンナの宝石」より間奏曲
20世紀初めのイタリアの作曲家、W.フェラーリの作品です。
そのメロディの美しさで、今日でも広く親しまれています。

マスネ:タイスの瞑想曲
フランスの作曲家マスネが作曲した歌劇「タイス」の第2幕第1場面と第2場面の問奏曲です。
オペラでは娼婦カイスが修道士アナタエルによって回心する場面で演奏されます。

ワルトトイフェル:ワルツ「女学生」
フレンチワルツの王として有名なE.ワルトトイフェルの代表作です。
颯爽とした女学生を表現した曲で、南国的な明るさのあるワルツです。

ヨハン・シュトラウスニ世:ポルカ「狩り」
自作のオペレッタ「ウイーンのカリオストロ」(1875年)の中の旋律から採られて、舞踏会のために編曲されたポルカです。

ヨハン・シュトラウスニ世:アンネン・ポルカ
ウイーンのワルツ王、ヨハン・シュトラウス2世の1852年の作品で、当時のオーストリア皇后マリア・アンナに捧げられました。

ヨハン・シュトラウスニ世:美しく青きドナウ
作曲者の代名詞的なワルツです。
もともとは男声合唱曲として書かれましたが、不評だったので後に管弦楽作品に編曲されました。
オーストリアの第二の国歌とも言われています。

                                       


 


2009年
【第3回】ニューイヤーコンサート


練馬稲門会会長 荻野隆義
実行委員長 小松袈伴

晩秋の候、皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素より早稲田大学、校友会、並びに練馬稲門会に対し、ご理解・ご支援を賜わり厚く御礼申し上げます。
さて、練馬稲門会では本年1月、早稲田大学交響楽団(通称ワセオケ)による
「第二回ニューイヤーコンサート」を開催させていただいたところ、予想を上回る大変なご好評を頂きました。
ご参加下さいました皆様には心より厚く御礼申し上げます。

この度、下記により(別紙パンフレット参照)「第三回ニューイヤーコンサート」を開催することになりました。
「第二回」にご参加された皆様におかれましては音楽専攻ではない学生達によるオーケストラが
かくも素晴らしい曲を奏でることにさぞ驚かれたことと思います。
ワセオケメンバーも「第二回」よりも更に上を目指し練習に励んでいると聞き及んでおります。
来年の「第三回」は曲目も多少変更し、ニューイヤーにふさわしい楽しいコンサートになるものと確信しております。
ぜひ、ご家族、ご友人をお誘いの上ご来場賜われば幸甚に存じます。

尚、ワセオケは来年1月のこのコンサート終了後2月早々にはヨーロッパ演奏旅行へ出発する予定となっております。


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日時 平成21年(2009年) 1月17日(土)16:30開場17:00開演
場所 練馬文化センター大ホーニル(西武池袋線..練馬駅北口下車2分)
住所 練馬区練馬1-17-37

お申し込み
チケットは2種類です
指定席 3,500円 1階と2階の前方 1056席
自由席 2,000円 2階の後方 340席

予約申込先 練馬稲門会事務局担当菅野(スガノ)
ご氏名・ご住所・連絡先・チケットの種類・枚数をFAXをお願いします。
お申し込み頂いた方には折り返しチケットと振込先をご通知いたしますので、後日ご送金下さい。
ニューイヤーコンサートの益金は全て「練馬区みどりを育む基金」に寄贈することといたします。




曲目紹介

指揮 田中雅彦

【第一部】
ウェーバー 歌劇「オイリアンテ」序曲
 ・中世フランスのロマンスに基づいた物語で、劇中の要素を凝縮した華麗な序曲。

R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」作品40
 ・作曲家が自らを英雄と見立て作った作品。妻を表す独奏バイオリンが美しい。


【第二部】
J.シュトラウス ポルカ・シュネル「狩りにて」作品373
 ・狩りの様子を描いたポルカ・シュネル(テンポの速いポルカ)。狩猟ラッパや猟銃の描写が楽しい一曲。

レハール 喜歌劇「メリー・ウィドウ」よりワルツ
 ・レハールの名前を一躍有名にしたオペレッタの中の美しいワルツ。

J.シュトラウス アンネン・ポルカ 作品117
 ・老婦人・アンナの姿を愛情とユーモアによって描いた遅いポルカ。

レハール ワルツ「金と銀」作品79
 ・ウィーンの社交界の豪華な雰囲気を持つ美しいメロディーに満ちたワルツ。

J.シュトラウス ラデツキー行進曲 作品228
 ・ウィーンフィルのニューイヤーコンサートのアンコール曲としておなじみの行進曲。



【資料】
指揮者:田中 雅彦(早稲田大学交響楽団永久名誉顧問)
TANAKA Masahiko, Conductor

1935年東京生まれ。元NHK交響楽団コントラバス奏者。元国際バシスト協会国際委員、マルクノイキルヘン国際コンクール元審査員。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団コントラバスパート名誉団員。当楽団OB。本学ならびにベルリン芸術大学卒業。元桐朋学園大学講師。故窪田基、ライナー・ツェパリッツ両教授に師事。

1955年の早稲田大学入学と同時に当楽団に入団。2年生から学生指揮者を務める。在学中にNHK交響楽団に入団し、1963年1966年までベルリン芸術大学に留学。NHK交響楽団にはその後1991年まで在籍。また、同年まで桐朋学園大学の講師も務める。

1975年、国際青少年オーケストラ大会(通称・カラヤンコンクール)の優勝を目指す当楽団の強い要請を受けて相談役に就任。当時の「情熱こそ芸術」といった風潮の中で「一体性」という考え方をオーケストラに浸透させ、見事優勝に導いた。以来、顧問、チーフアドバイザー、特別顧問、インテンダントとして卓越した指導力を発揮し当楽団の演奏レベルを飛躍的に向上させたばかりでなく、その確かな先見性と企画力、比類ない実践力で当楽団の活動を揺るぎないものとし、数々の演奏旅行を成功させた。

2000年3月に早稲田大学交響楽団より永久名誉顧問となる。

訳書に「コントラバスの歴史」(共訳)がある。ソリスト、室内楽奏者としての録音は30にもおよび、そのうち「70年代日本のコントラバス作品集」(fontec)、「ストラヴィンスキー 兵士の物語」(キングレコード)、「ジョリベ・コンダクツ・ジョリベ」(タワー・レコード)はCDとして復刻されている。



指揮者:曽我大介
桐朋学園大学で田中雅彦氏に、ウイーン音楽大学やタングルウッドミュージックセンター等においてハイテインク、小澤征爾、シノーポリ、ムーシン、ラーヨビッチ諸氏に学び、1989年ルーマニア国立音楽大学を主席卒業しています。

同音大在学中より、ルーマニアの国立オーケストラを指揮してデビューし、現在まで同国のほとんどのプロオーケストラを指揮しています。

また2002年から2004年までルーマニア国立放送管弦楽団の主席客演指揮者を務め、エネスコ音楽祭に招聰されるなど、同国でもっとも活躍する指揮者の一人です。

ブザンソンコンクール第1位及びコンドラシンコンクールでの優勝をはじめ、プラハの春、トスカニーニコンクール、ジュネーブコンクールなどで上位入賞し、イタリア、フランス、スイス、オランダ、ドイツ、チェコなどヨーロッパ各地のオーケストラに客演を重ねています。

近年、作曲家としての活動も盛んで、2004年は「狂女日記」がCD化(SPEXOCCX-00012)ナレーションと映像、管弦楽のための「時を制しようとした男」が日本とアメリカに於いて演奏されました。

イタリア・トレントの「ペデロッテイ」国際指揮者コンクール(2006)およびルーマニア「ディ又ニクレスク」国際指揮者コンクール審査員です。


早稲田大学交響楽団

早稲田大学交響楽団(通称ワセオケ)は、早稲田大学の学生のみにより構成されているオーケストラで、団員数は約300名を数えます。

1913年の創立以来、180回の定期演奏会を重ね、「オーケストラとして常により良い音楽を求めていく」という理念に基づき、活動しています。

早稲田大学交響楽団の中心となる活動は、年4~5回の定期公演、卒業式・入学式など大学公式行事における演奏です。

また、1978年小澤征爾氏の指揮によるTBS「オーケストラがやってきた」、86年第1回国民文化祭(文化庁主催)、NHK教育テレビ「第九をうたおう」、85年・90年の「東京の夏」音楽祭、2004年フジテレビ「考えるヒト」「トリビアの泉」など、様々な演奏会への出演やテレビ・CDの収録等も行なってきました。

活動範囲は国内にとどまらず、1978年の第5回国際青少年オーケストラ大会(通称カラヤンコンクール)での優勝以来、最近では、2006年にヨーロッパ3ヶ国10都市を巡る「2006年ヨーロッパ公演」を行なうなど、計11回の海外公演を行ない、毎回世界各地で好評を博しています。


                                       


 


2008年
【第2回】ニューイヤーコンサート

練馬稲門会会長 荻野隆義
実行委員長 冨塚辰雄

初秋の候、皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素より早稲田大学、校友会、並びに練馬稲門会に対し、ご理解・ご支援を賜わり厚く御礼申し上げます。

さて、練馬稲門会では本年1月、早稲田大学交響楽団(通称ワセオケ)による「第一回ニューイヤーコンサート」を開催させていただいたところ、予想を上回る大変なご好評を頂きました。
ご参加下さいました皆様には心より厚く御礼申し上げます。

この度、下記により「第二回ニューイヤーコンサート」を開催することになりました。
「第一回」にご参加された皆様におかれましては音楽専攻ではない学生達によるオーケストラがかくも素晴らしい曲を奏でることにさぞ驚かれたこ士と思います。
ワセオケメンバーも「第一回」よりも更に上を目指し練習に励んでいると聞き及んでおります。

来年の「第二回」は曲目も多少変更し、ニュ・一イヤーにふさわしい楽しいコンサートになるものと確信しております。
ぜひ、ご家族、ご友人をお誘いの上ご来場賜われば幸甚に存じます。

尚、ワセオケは来年1月のこのコンサート終了後2月早々にはヨーロッパ演奏旅行べ出発する予定となっております。



                                       


 


2007年1月20日
第1回ニューイヤーコンサートご報告

写真撮影&記事作成 杉山 博

実行委員長  柳 洋子  
会長・事務総長・幹事長らよる深慮遠謀を背景に、当初の心配は各位のご努力で拭去され、練馬稲門会30年の活動成果が、わが練馬区へ「みどりの基金」への協力として周知されたコンサートであった。
早稲田の社の哲学を、練馬区の万人の心をいやす緑の生育につなげる実践を会員一人ひとりの久遠の理想として未来永劫培って行きたいと願い、第一回の成功に深謝します。





練習風景(若手実力指揮者の曽我大介氏とともにリハーサル)






現役早稲田マン&レディも真剣練習




楽団員代表を務め、当日のコンサートマスターで仕切った現役早稲田マンの伊藤氏
最後まで念入りの音程チェック


楽器、譜面台、椅子ステージのすべても現役団員自らセッティング


当日配布されたパンフレット
表紙を開けると志村練馬区長と白井早稲田大学総長からのメッセージも


会場では、早稲田大学交響楽団ヨーロッパ講演の展示も  現役早大生がセッティング






早稲田大学交響楽団オフィシャルサイトも是非ご覧ください https://www.wso-tokyo.jp/


会場入口には、手作りの案内板と練馬稲門会の旗が来場者を迎えた


開演前に名刺交換をする荻野練馬稲門会会長(右)と大島副楽団員代表兼秘書室長(左)
大島さんは、団員皆から信頼されている頼もしいアネゴ早稲田レディ


荻野会長から早大交響楽団スタッフへ挨拶
試験前にもかかわらず、しっかりした運営サポート、ありがとうございました


地元練馬のケーブルテレビのJCOMからの取材(インタビューを受ける柳実行委員長)




練馬稲門会側スタッフも開演前に打合せ


開演前は、既に長蛇の列   寒い中、ありがとうございました


演奏会ご案内したお知り合いも迎えました(会場入口にて)


練馬区へは、みどりを育む基金 早稲田大学には、125周年記念基金へ
演奏前に来場者に紹介する荻野練馬稲門会会長









演奏風景





曲目
ヴェルディ/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
Giuseppe Verdi - I Vespri Siciliani Overtune

ベルリオーズ/幻想交響曲
Hector Berlioz - Symphonie Fantastique

R.シュトラウス / 歌劇「薔薇の騎士」組曲
Richard Strauss - Der Rosenkavalie

J.シュトラウスⅡ世 / 皇帝円舞曲
   Johann StraussⅡ - Kaiserwalzer
                         ・・・他




40代前半の曽我指揮者は、有望な実力者として知られ、
当日の演奏は、迫力があるステージである一方、クラッシックを巧みに馴染みある心地よさに
アンコール拍手は何度も繰り返された


アンコールに応えてくれた早稲田大学校歌の演奏は、あまりにもハイソで感激の涙も出そうでした-写真撮影者談


来年平成20年1月19日(土)にまた、お会いしましょう



【第1回】練馬稲門会ニューイヤーコンサートのご案内

練馬稲門会会長 荻野隆義
実行委員長 柳 洋子

この度平成19年1月20日(土)練馬文化センター大ホール(1,500人収容規模)において練馬稲門会主催「早稲田大学交響楽団」によるニューイヤーコンサートの夕べを行うことになりました。
ご存知のように来年は早稲田大学創立125周年並びに練馬区創立60周年にあたり、また練馬稲門会も創立30年余を迎える年であります。
練馬稲門会も仲良しクラブの時代から着々と組織化をはかり、早稲田大学校友会東京都23区支部の一員として今日に至っております。
そこで早稲田大学創立125周年はもとより役員会で練馬区への貢献をと論議しましたところ、練馬の大地にみどりを取り戻そうという区政の動きが『緑を育む基金(葉っぴい基金)』という名称で区民の協力を呼びかけていることがわかり、母校の杜との連動で協力することになりました。
今回のチケット売上げによる収益はすべて早稲田大学創立125周年と練馬区葉っぴい基金への練馬稲門会の貢献にという目的でありますことをご承諾の上、ご協力を伏してお願いする次第です。