Corona渦中に引き込まれて一年半。
傘寿超して温泉三昧。好き勝手し放題の老後が出迎えてくれると思いきやとんでもない。
コロナ禍に遭遇して行動規制を強いられて、自らを、自身の判断で自宅に幽閉して蟄居の毎日。暇な時間を如何にして有意義に過ごすのか?隠遁生活は止む無しとしても「サンデー毎日」。曜日や時間感覚さえなくなり、人様との接点も途切れて認知症にでも罹患したら?なんて懸念に苛まれて気が気でなかったのも事実です。
心身ともに一挙両得と言われて久しい「一日一万歩」。これぞ唯一無二の健康法と確信してこれに飛びつきました。
しっかり5:15に起床する。そして嬉々として身支度して拙宅近くの「武蔵関公園」のラジオ体操に加わって身体ほぐし、時に仲間ととりとめのない会話を交わして、池の周りを速足で歩く。「ダレちゃん滑ったの転んだの・・・」とりとめのない雑談。これも“ボケ防止”には大いに貢献すると言われています。計算能力保持のためにも進歩の記録としても残すべく念入りにスマホに記録。これまた何と几帳面な!!神社の参拝も兼ねた公園までの行きと帰りで3千歩。一周2千歩の公園池端4回りして8千歩で合計11,000歩だから、余りの1千歩は担保として雨の日に備えておく。
昨年は8と9両月には一万歩記録樹立で、5と6月は達成寸前。そして、今年は1、2月が貫徹寸前で、6月は満願成就。しかし、8月に入って昔の古傷が痺れだして通院するに及び、かなり回復はしたものの、ズバリ言ってヨタ歩き。“どうぞお先に!!”的状態にあります。
僅か一年半でありますが、年のせいなのでしょうが歩幅が狭くなり、歩く早さも遅滞気味。これは、正確な記録がそれを明らかにしております。“よた歩き”と自嘲気味に言ってますが、老齢化とともに気力が萎えたことも一因でありましょう。
ベンチで声交わすご同輩に、「何でそんなに先急ぐのかい。何事もゆったり人生。歩く度に膝の骨擦り減ってんだぞ!!」。この一言は効きました。正直、回し車のネズミじゃあるまいし、“歩くマンネリ”病で嫌気さしてましたし、正直、一万歩は気持ちの上でも重荷でした。足の痺れも苦痛の種。
そこで気付いたのが、記録に執着せずにまっさらな気分に切り替えて俳句を編むことでした。
まあ、俳句の部類に関しては、遠い昔、70の手習いを実践すべく、母校のExtension Centerで堀切実先生の「奥の細道を読む」を前後期にわたって受講したくらいですから、興味深々とは行かないまでもなんとかなると言い聞かせ、俳句・川柳の混合体。まあ、早朝の“寝ぼけ眼の上の空”なのではあります。
未熟極まりない俳句?川柳?どちらなの。赤恥かいてご披露させていただきます。
○道半ばにして頓挫した、Corona禍対応についての心構え。
「無我夢中 ひたすらせ(急)くは 一万歩」
「与太歩き さりとて刺激 前頭葉」
「よたあるき 活入れむべく 練る俳句」
○良く耐え抜きました。自分を褒めてやりたい思いです。
「コロナ禍に 自ら課した 蟄居罰」
「幽閉に 耐えて忍んだ 一年余」
お粗末様。
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