鳥海山(2,236m)
第120回 練馬稲門会山歩き会 山行
ご報告
<実施日>
2019年8月4日(日)~6日(火)
<天候>
快晴
<参加者>
(順不同、敬称略) 計15名(男7名、女8名)
五十嵐、内池、神崎、喜々津(和)、喜々津(一)、木村、桐谷、倉地(京)、倉地(利)、清水、瀬川(健)、瀬川(恵)、山口、横山、渡部
<集合>
2019年8月4日(日) 15時15分 象潟駅改札口
<コース>
<行 程>
1日目 象潟15:25発(貸切バス) 大平山荘16:05着(宿泊) |
2日目
起床4:30/朝食/準備体操/大平(おおだいら)山荘 (1,080m)5:43発(20)大平登山口6:03着/6:10発(70)見晴台7:20着(70)河原宿8:30着/8:47発(33)長坂道T字分岐9:20着(47)御浜小屋(1,700m)10:07着/10:15発(85)七五三掛(しめかけ)11:40着/昼食/12:05発(150)御室山荘(宿泊)・鳥海山大物忌神社15:10着 御室山荘16:10発(30)新山(鳥海山) (2,236m)16:40着/16:50発(20)御室山荘17:10着/夕食17:30 |
<実歩程・歩行距離>
歩行時間・距離・標高差: 約8時間45分・約14.0km・1,160m
3日目
起床4:00/朝食5:40/準備体操/御室山荘6:20発(25)新新山外輪分岐(10)新外輪ケルン分岐(35)新行者岳(15)新伏拝岳7:50着(100)新七五三掛(しめかけ) 9:30着・・・御田ヶ原分岐(80)新御浜小屋(分岐) (1,700m) 10:50着/11:30発(50)新賽の河原12:20着/12:30発(90)新鉾立・鉾立口(1,160m)14:00着/トイレ/14:30発(貸切りバス)(象潟15:10着)道の駅15:20着/入浴/バス16:34発象潟駅17:09着/解散 |
<実歩程・歩行距離>
歩行時間・距離・標高差: 約6時間50分・約15.0km・1,078m
令和元年の夏山山行・鳥海山(東北第一の高峰・2,236m)を8月4日から6日にかけて行った。
霧が多い山で知られているが、幸いに3日間とも快晴となり、チョウカイアザミやチョウカイフスマ、ハクサンシャジン、ニッコウキスゲなど多くの高山植物も見られ、又ちょっとした湿原や雪渓、変化にとんだ山道を歩き鳥海山や鳥海湖、外輪山などの眺望を楽しめる素晴らしい山行となった。
2日目からの山行は8名、7名の2班に分け行動することにした。
鳥海山登山ルートで最も古い吹浦口コースを大平口から河原宿、長坂道T分岐、御浜小屋、八丁坂経由で七五三掛、千蛇谷コースで鳥海山(新山)と登り、帰りは行者岳、伏拝岳等を通る外輪山コースから七五三掛、御浜小屋、賽の河原を経て鉾立に下りるコースの山行を行った。
山行に先立ち、事前打合せで「夏山で起こりやすい体調トラブル」について確認をしたが、山行途中で足がつるなど筋肉疲労を感じた人が半数程度でたが、ゴムバンドをまくことにより支障なく歩けるようになるなど役に立った。また、快晴で暑く、高い木もなく、、空気が乾燥していることから、熱中症予防のために通常の倍以上の水分補給を必要とした。
色々に事を経験したが、全員無事に帰れたことはひとえに参加者の日ごろの鍛錬の結果と満足している。
初日は、象潟駅を集合場所とし、バスで大平山荘に宿泊、元国民宿舎であったこともありホテル並みの夕食と温泉を堪能した。山荘の展望台からは、都会では見られない天の川や北斗七星など満天の星空を見ることができた。
象潟駅にて集合
大平山荘 夕食のひと時
夕暮れの大平山荘屋上にて
2日目は、大平山荘にて準備体操後、鳥海山登山ルートで最も古い吹浦口コースを大平口から登山開始。
出発前 大平山荘にて
大平登山口にて これから階段だよ
始めの約1時間は比較的急峻な山道を歩き、見晴し台を過ぎると比較的緩やかな山道となり、湿原の清水大神を過ぎたあたりからチョウカイアザミなど高山植物が増えてくる。
見晴台に向けて急な坂を上る
チョウカイアザミ
更に河原宿を経て、長坂道T分岐に向かう道を進む。
川原宿近辺を行く
長坂T分岐
長坂道T分岐を過ぎ、右手に鳥海湖や雪渓、斜面にニッコウキスゲなど高山植物を見ながら御浜小屋に到着。御浜小屋近辺は高山植物が群生しており、ギボウシやハクサンシャジンが咲き誇っていた。
鳥海湖側斜面に咲く多くの高山植物
ギボウシとハクサンシャジン
ハクサンシャジン
トウネブキ
御浜小屋に向かう
鳥海山、鳥海湖 斜面にはニッコウキスゲの群落
この後、鳥海湖の北の稜線を扇子森に向け歩き、そこから御田ヶ原まで下り八丁坂を登り返して御田ヶ原分岐、七五三掛(しめかけ)と進んだ。
ハクサンシャジンとトウネブキ
御田ヶ原分岐にて
七五三掛まであと一歩
七五三掛にて休憩
七五三掛からは、急な木道の階段を注意して千蛇谷まで下り、雪渓を横切ったところで休憩を取った。
千蛇谷の雪渓を横切る
千蛇谷 雪渓にて休憩
千蛇谷の雪渓及び外輪山を右手に、高山植物の咲く山道をひたむきに登り続け、溶岩のジグザグな道を登ると御室山荘に到着。
千蛇谷 雪渓に沿って進む
イワブクロ
溶岩のジグザグな道を進む 御室山荘へ今一歩
長時間の山行で疲れもあり、休憩後、有志3名が新山(2,236m)に登った。
新山は、時間的には三十分程度の登りであるが、溶岩の岩山を、足の置場を選んでよじ登り、岩と岩の間を縫うように進む山であった。2日目は、御室山荘に宿泊。
鳥海山(新山)頂上にて
御室山荘にて 夕暮れ
夕食は、午後5時半からであったが、次の人たちの時間が決まっておりせわしないものであった。
夕食後、日の入りを見て8時ころには早々と眠りについた。
3日目、当初新山山頂で日の出を見て朝食と計画していたが、前日登った経験から、新山へ登るのは危険と判断し、山荘の周辺で日の出とうっすらと日本海側に浮かぶ影鳥海を見た。
山荘の近くで鳥海山固有のチョウカイフスマを見ることができた。
中央に影鳥海山
影鳥海山を背後に
チョウカイフスマ
朝食後、外輪山コースへ出るため七高山めがけて進み、雪渓を横切り、続いて急峻な崖を登り、登り終えたところを右に進むと外輪山コースとなる。
山荘から七高山に向け下る
急峻な崖をよじ登り、外輪山コース分岐点へ
遠く月山を望む
外輪山コース分岐点 山荘と新山の眺望
ハイマツの生える尾根沿いの道を、時にはよじ登ったり、梯子を下りたりと、注意しながら進んだ。
右手には千蛇谷、左手には外輪山のすそ野が広がり、高山植物も多く、素晴らしい展望であった。
外輪山の行者岳、伏拝岳、文殊岳を進み、七五三掛に到達。
外輪山コース 稜線を歩く
進行方向右手は千蛇谷 雪渓が残る
七五三掛からは前日登ってきた道を逆に御浜小屋まで歩いた。
ハクサンイチゲ
御浜小屋で、熱中症になりかけた人が出たため,三十分ほど休憩。
その後、炎天下で木陰の無い中を鉾立に向けてひたすら山道を下り、雪渓の残る賽の河原で、冷たい水を飲み、タオルを水で濡らし首に巻いたり頭に載せて、一時疲れを癒した。
冷水を含ませたタオルを首に巻き 頭にのせ涼を取る
更に整備された山道を進み、鉾立に到着。予定より2時間程度遅れたため、バスで象潟駅近くにある道の駅に行き、温泉で汗を流し、簡単な食事を取り、バスで象潟駅に戻り、象潟駅で解散した。
報告:内池、 写真:瀬川(健)、倉地(京)、渡部(由)、喜々津(和)、内池
ご案内
鳥海山は、山形・秋田の県境に聳える東北第一の高峰です。ただ高いだけではなく、南に最上平野、西北に庄内平野をめぐらし、西は雄大な裾野を日本海の波濤にあらわれている。コニーデ型で、「出羽富士」と呼ばれるのにふさわしい姿である。山は鳥海火山帯の主峰で、二重式複火山となっている。山上は、旧火山・新火山と稲倉岳の火山に分かれる。
今回は、中に中央火口丘の鍋森と火口湖の鳥ノ海を抱く二重式火山の旧火山と、東北第一の高山で享和元年(1801年)に噴出した東に大きなカルデラを持つ二重式火山の新火山(いわゆる鳥海本岳)を歩くことにした。
山上からは、東に栗駒岳、南は最上平野を流れる最上川・出羽三山・朝日連峰、北には横手盆地を隔てて秋田の太平山・駒ケ岳が見え、西には足下に日本海に浮かぶ飛島、遠く佐渡島も見渡せ眺望が大きい。山頂付近には、日本では雌阿寒岳以外には他の高山でも見られない高山植物の「チョウカイフスマ」が繁殖し、ヒメザクニ・ヨツバシオガマ・ハクサンオオバコなどの珍しい草花が一面にお花畑を展開する。
夏は霧が立ちやすい山であるが、天気が良いことを期待して、日本百名山であり、田中澄江の花の百名山でもある鳥海山を楽しみましょう。
事前打合せを7月12日に予定しています。
<日 時>
令和元年8月4日(日)~6日(火) (雨天決行)
<集 合>
象潟駅改札口15時15分 (象潟駅15:25発のバスに乗車予定)
<行 程>
1日目(1、2は参考)
1.池袋大宮/9:06発(こまち7号) 秋田12:30着/13:00発(いなほ10号)象潟13:53着 (10,480+7,770+1,650=19,900円)
2.池袋大宮/9:48発(つばさ131号) 新庄12:35着/13:08発余目13:54着/14:05発酒田14:25着/14:41発象潟15:11着 (8,210+5,980=14,190円)
象潟15:25発(鳥海ブルーライン・貸切バス)大平口バス停16:05着大平山荘16:20(宿泊) |
2日目
大平(おおだいら)山荘 (1,080m)6:00発(30)大平登山口6:30着/6:40発(75)見晴台7:55着/8:05発(90)河原宿9:35着/9:45発(25)長坂道T字分岐10:05着/10:15発(30)御浜小屋(1,700m)10:45着/10:55発(70)七五三掛(しめかけ)12:05着/昼食/12:35発(150)御室山荘・鳥海山大物忌神社15:05着/15:20発(30)新山(鳥海山) (2236m)15:50着/16:20発(20)御室山荘16:40着(宿泊)
歩行時間・距離・標高差・難易度: 約8時間40分・約14.0km・1160m ・2(5段階) |
3日目
御室山荘4:00発(30)新山(鳥海山)4:30着/日の出4:34/4:50発(20)御室山荘5:10着/朝食/準備体操/5:50発(25)新山外輪分岐(5)外輪ケルン分岐6:20着/6:30発(35)行者岳7:05着(15)伏拝岳7:20着/7:35発(65)七五三掛(しめかけ) 8:40着/8:50発(25)御田ヶ原分岐9:15着/9:25発(30)御浜小屋(分岐) (1,700m) 9:55着(35)賽の河原10:30着/10:45発(75)鉾立・鉾立口(1,160m)12:00着/トイレ/12:25発(鳥海ブルーライン又は貸切りバス)象潟13:05着
歩行時間・距離・標高差・難易度: 約6時間・約15.0km・1,078m・2(5段階) |
1.象潟13:08発 秋田14:24着/15:06発(こまち30号) 大宮18:38着/18:50発(埼京線通勤快速) 池袋19:14着 (10,480+7,770=18,250)
2.象潟13:19発 酒田13:56着/14:00発 新庄14:52着/15:17発(つばさ150号) 大宮18:22着/18:30発(埼京線通勤快速) 池袋18:54着 (8,210+5,980=14,190)
3.象潟13:53発(いなほ10号)新潟16:36着/16:56発(とき336号) 大宮18:34着/18:50発(埼京線通勤快速) 池袋19:14着 (8,420+1,330+4,940=14,690)
参考 鉾立12:25発→象潟13:05着 の次は 鉾立16:20発→象潟17:00着 |
<地 図>
昭文社 鳥海山・月山 1/50,000
<交通費等>
・池袋-大宮-秋田-象潟=往19,900円復18,250円
(大人の休日倶楽部ジパング 往13,910円復12,760円)
池袋-大宮-新庄-酒田-象潟=往14,190円復14,190円
(大人の休日倶楽部ジパング 往8,130円復8,130円)
・バス代:鳥海ブルーライン 3,000円×2
(貸し切りバス利用 1回32,400円×2⇒4,320円/15名、3,240円/20名)
・宿泊費 1日目 大平山荘 宿泊代(朝夕食付)7,900円+昼食代(おにぎり)370円
2日目 御室山荘 宿泊代(朝夕食付)7,560円
・参加費:500円
・合計:往復秋田回り 60,480円(大人の休日倶楽部ジパング49,000円)
往復新庄回り 50,710円(大人の休日倶楽部ジパング38,590円)
貸切りバス利用時 上記より▲1680円/15名、▲2740円/20名
・その他:1日目及び3日目の昼食代
<持ち物>
「装備表」参照、雨具、着替え、ホカロンは必須
つける必要はないと思うが、念のため軽アイゼン持参。
3日目は、御室山荘では昼食は作っていただけないため、持参すること。
<申し込み・問い合わせ>
申し込みは、令和元年7月5日までに、「山歩き会出欠表」または内池Lにお願いします。
なお、初日の宿の状況により、最大20名までとする。参加者については、会則及び会則附則に則って運用させていただきます。
注意:申込み期限後の変更については、内池Lに直接連絡してください。
<宿泊場所他>
8月4日 国民宿舎大平山荘(1,080M)090-2607-2326
8月5日 御室山荘(2,150M) 0234-77-2301
象潟合同タクシー(バス:鳥海ブルーライナー) 0184-43-2030
<事前打合せ>
令和元年7月12日(金)14時~16時 ココネリ研修室3
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