平成27年 第9回 練馬稲門会 ニューイヤーコンサート

ご報告

練馬稲門会NEW YEAR’S CONCERT 2015

2015年1月17日
谷川 亘

練馬稲門会NEW YEAR’S CONCERT 2015は、1月17日、練馬文化センター大ホールにて厳粛かつ盛大に繰り広げられました。
数えて九度。練稲年中行事の一つ、いつもの時期にいつもの会場、常連ワセオケ名演奏・・・。
大袈裟かもしれませんが、世界の年明けはウィーンフィルのニューイヤーコンサート。そして、練馬のそれはワセオケが告げる。
練馬稲門会荻野会長を総指揮官として、小松実行委員長の下、練馬稲門会定例行事の枠を超えて、今や、練馬の初春のご挨拶代わりになった感すらいたします。
このコンサートは、年輪を重ねる度に“継続的改善”が計られてスパイラルアップ。回を重ねるごとに練馬の地に根を下ろしたと言ったら自画自賛に過ぎるのでしょうか?

ワセオケって?
アマチュアオーケストラでありながら、中でもワセオケは燦然と輝く垂涎の的。
アマ・オケ“ご同業”の、音大出で東京Sフィル2ndV首席の愚妹に聞いてみたら、即座に「アマ・オケの希望の星☆☆」、と、自嘲気味に言ってのけました。
大学交響楽団の頂点に立ち、地方のアマ・オケから見ても一目も二目も置く存在であり、超高度の技量なくして演奏不可能なチャイコフスキーVコンチェルトにしても、無窮動でもワルツでも何でもあれ!!独奏者は勿論、楽員全員が“弾ける”。しかも、変幻自在。いとも簡単に、小憎らしいほどに“弾いてのける”。
それでいて、時に、熱情込めて、時に「美しく青きドナウ」の流れに似て・・・。
「栴檀は双葉より芳し」。幼少の砌から英才教育を受けて音楽力豊富な上に頭脳明晰。学業と音楽の二つの“ガクの道”を、同時並行的に熟せる、秀才集団であると聞き及んでおります。
本日の演奏会で、いみじくもこれらが詳らかになったのです。
それにしても、あっという間の2時間でした。











ご案内

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日時 平成27年(2015年) 1月17日(土) 16:30開場 17:00開演
場所 練馬文化センター大ホール (西武池袋線.練馬駅北口下車2分)
住所 練馬区練馬1-17-37  TEL 03-3993-3311

第9回ニューイヤーコンサート演奏曲目

第1部
チャイコフスキー:スラヴ行進曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調第1楽章
ヴァイオリン:佐藤駿亮(文学部2年)
ドヴォルザーク: スラヴ舞曲第1番 ハ長調
休憩

第2部
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ダヴィッド:トロンボーン小協奏曲 変ホ長調
R・シュトラウス:「薔薇の騎士」ワルツ集
J・シュトラウス:「ピチカート・ポルカ」
J・シュトラウス:「常動曲」※
J・シュトラウス: 円舞曲 「美しく青きドナウ」

アンコール
J・シュトラウス:円舞曲 「春の声」
J・シュトラウス:「ラデッキー行進曲」
早稲田大学校歌:「都の西北」2番まで


演奏曲目の解説
チャイコフスキー / スラヴ行進曲 作品31
1876年6月、オスマン帝国軍によってセルビアのスラヴ人が虐殺されるという事件が起きました。同じスラヴ人の同胞の悲劇を聴き愛国心に駆られたチャイコフスキーはわずか5日でこの曲を作り上げ、初演は熱狂的な大成功となりました。

チャイコフスキー / ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
現在でこそチャイコフスキーの作品の中でも最も人気の高い楽曲の一つですが、完成したこの曲を献呈するつもりであったロシア随一のヴァイオリニスト、レオポルド・アウアーからは「演奏不可能」の烙印を押されてしまい、初演地のウィーンでも冷ややかに受け止められるなど、当初は決して好評とは言い難い反応でした。
しかしながら、初演時にソリストを担当したアドルフ・ブロツキーがこの曲を取り上げ続けたことにより、この曲の真価が少しずつ認められていきました。チャイコフスキーは後に感謝の意を込めて、この曲をブロツキーに献呈しています。

ドヴォルザーク / スラヴ舞曲集第1集 作品46 より 第1番 ハ長調
この曲はドヴォルザークの才能を高く評価し、交流のあったドイツの大作曲家、ヨハネス・ブラームスの作品である「ハンガリー舞曲集」の成功を受けた出版社が、ドヴォルザークにも同じような舞曲集を作って欲しいとの要望を受けて作曲されました。元はピアノ連弾用の作品でしたが、後に作曲者自身によって管弦楽用に編曲され、現在まで演奏され続けています。

ウェーバー / 歌劇「オイリアンテ」序曲
クラシック音楽におけるロマン派の開祖としてその名を残すカール・マリア・フォン・ウェーバーが1823年に作曲したオペラの序曲です。オペラ内で歌われる旋律を組み合わせて構成されており、オペラの魅力が凝縮されていると言っても過言ではないでしょう。

ダヴィッド / トロンボーンとオーケストラのための小協奏曲
世界最古のオーケストラの一つと言われるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターを務め、シューマンメンデルスゾーンとも親交のあったフェルディナンド・ダヴィッドが同僚のトロンボーン奏者のために書いた作品です。教会音楽で重用され、「神の楽器」とよばれるトロンボーンの勇壮かつ輝かしいサウンドを堪能出来る作品です。

R.シュトラウス / 楽劇「薔薇の騎士」より ワルツ
ドイツ・ロマン派最後の大作曲家リヒャルト・シュトラウスの代表作の1つである楽劇「薔薇の騎士」。全編に渡って演奏されるきらびやかな旋律は、初演から現在まで世界中の聴衆に愛されてきました。今回はその中でも特に人気の高いワルツの数々をハイライトとしてお届けいたします。

J.シュトラウスU世,ヨーゼフ・シュトラウス / ピッツィカート・ポルカ
19世紀中期のウィーンを席巻する人気作曲家であったシュトラウス兄弟。彼らが合同で作り上げたのがこのピッツィカート・ポルカです。ヴァイオリンを指でつま弾く「ピッツィカート」という奏法で全編が構成されており、その特有の音色を活かしたかわいらしい作品です。

J.シュトラウスU世 / ※常動曲
ユニークな曲の終わりを持つ、ヨハン・シュトラウスのポルカです。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでもたびたび演奏される人気曲です。

J.シュトラウスU世 / 美しき青きドナウ
「ワルツ王」とうたわれたヨハン・シュトラウスU世のワルツの中でも、最も有名かつ人気の高いワルツです。隣国プロイセンとの戦争に敗れ、意気消沈するオーストリア国民を励ますべく作られた、華麗かつ優雅なワルツです。

※常動曲(じょうどうきょく、ラテン語でperpetuum mobile)
作品257はヨハン・シュトラウス2世が作曲した管弦楽曲。「無窮動」
(むきゅうどう)とも称され、ニューイヤーコンサートで多く演奏される作品。
始めから終りまで速い動きの同一音型が休みなく続く楽曲「常に動いているように」と指示している通り何回でも繰り返し演奏出来るように作られた作品で、1861年4月4日にウイーンで初演され、当時はあまり好評ではなかったが、現在はコンサートにおける「小粋なアンコール曲」として親しまれ有名になっている。
スコアの最後に「あとはご自由に」と書かれフェイドアウトする演奏や、最初から繰り返す演奏、指揮者が「あとはこの繰り返しです」と聴衆に語りかけて終わる演奏が一般的です。
音楽番組「オーケストラがやって来た」のテーマ曲として広く知られ、また「音楽の冗談」という副題を持っており、シュトラウス2世の遊び心が込められた小さな佳作である。



早稲田大学交響楽団による第9回ニューイヤーコンサ一トヘのお誘い
早稲田大学校友会会員・練馬稲門会会員各位
会長荻野隆義

早稲田大学OB・OGの皆様におかれましては公私ともに益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。
当会では毎年1月第3土曜目にこのコンサートを開催して来てまいりまして来年は第9回を迎えることになりました。
コンサートの曲目はご案内の通りですが、第一部で演奏予定のチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲は二年生の新鋭、佐藤駿亮君が素晴らしい演奏を披露することになっています。また第二部のヨハン・シュトラウスの「常動曲」は名指揮者曽我大介氏がどのような演奏を聴かせてくれるのか、楽しみなところです。
当会では第一回からその収益金の一部を練馬区が区内の緑化率30%を目指して推進しております「緑を育む基金(ハッピー基金)」に寄付を続けてきております。来年も皆様のご協カにより浄財がご用意できればと心より願っております。
毎年恒例となっておりますコンサートの量終で演奏される早稲田大学校歌は学生時代を彷彿とさせるものがあります。早稲田に学んで良かったと思うひとときになるものと確信しております。
ぜひご家族、ご友人をお誘いの上ご参加いただけれぱ幸甚に存じます。

ニューイヤーコンサート開催に一層のご協力を
実行委員長 荻野隆義

練馬稲門会運営につきましては、日頃より皆さまのご協力を頂き大変感謝しております。
来年の第9回目ニューイヤーコンサートを目前に、諸準備が着々と進められておりますが、この催しは単なる趣味のコンサートではなく、いまや練馬稲門会事業の重要な柱となっております。
ご存じのように練馬稲門会の規約には次のように定めています

第2条 会員相互の親睦を図り、併せて練馬区及び早稲田大学の発展に寄与する事を目的とする
第3条 この目的を達成するため、次の事業を行う
(1)会員相互の親睦及び啓発を図るための事業
(2)地域社会の発展に寄与するための事業

この規約に則り、目的達成のためコンサートの開催に全員一丸となって努力し、コンサートの収益金の中から、練馬区を緑豊かな街にする「緑のハッピー基金」に毎回寄付を続けて来ました。
これは練馬稲門会にとって他に替え難く、見返りなど期待しない崇高な目的達成のための社会貢献事業であり、併せて早稲田大学の発展に寄与する重要な事業として、一致協力一人の傍観者もあってはならないと考えます。
勿論如何なる場合でもリスクの無い社会貢献事業などあり得ませんし、人的経済的犠牲があってこそ、胸を張っての社会貢献事業と言えるのではないでしょうか。
練馬稲門会役員の皆様にとって夫々のお立場、夫々のお考えはあっても、このコンサートが練馬稲門会の目的に叶った大切な事業だとご理解頂き、チケットのDM発送作業に始まる販売促進策に、是非とも一致してのご協力により最高の成果を挙げて頂きたくお願いする次第であります。

役割分担について(別画面)
案内状発送作業完了の御礼(別画面)